予防接種後、お風呂に入っても大丈夫?

2018/4/27

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

予防接種をした当日、お風呂に入っても大丈夫でしょうか?注意点や、腕が腫れている場合の対処法を解説します。

予防接種の後、お風呂に入っても大丈夫?

予防接種は重症化しやすい病気の予防や感染の拡大をおさえるためにするものです。
小さいお子さんのいる家庭やインフルエンザの時期に予防接種を打つこともあるかと思いますが、予防接種後に入浴してもいいか気になる人もいるのではないでしょうか。

昔は、接種部位からの感染を防ぐため、予防接種後の入浴は控えるようにと言われていましたが、今はそういったことがほとんどないため心配はいりません。

以前入浴を控えるように指示されていたのは、お風呂のない家庭が多く、大衆浴場の利用が一般的だったからといわれています。しかし現在のように衛生環境の整った家庭のお風呂であればまず問題はないでしょう。

予防接種後のお風呂、腕が腫れている場合は控えるべき?

予防接種後は副反応で熱が出たり腕が腫れたりすることがありますが、そのような場合には入浴は避けてください。また、かゆみを伴うこともありますので、予防接種当日は軽くシャワーで体を洗うかタオルで拭き、腫れている部分を温めないようにして冷やすとよいでしょう。そうすることで腫れやかゆみがおさまります。

腫れやかゆみの副反応は一時的なもので2~3日すればおさまることが一般的ですが、心配なときには予防接種を受けた病院に問い合わせると安心です。副反応が出ていたら体に負担がかからないように気をつけましょう。

予防接種後のお風呂で気をつけることは?

予防接種後のお風呂では、その他にも何点か気を付けることがあります。

まず、予防接種後30分以内は重篤なアレルギー症状(アナフィラキシーショック)があらわれることがありますので、余裕を持って1時間以上たってから入浴しましょう。1時間以内に体の変化が何もなければ入浴しても問題はありませんが、1時間以内に入浴してしまうとまれにアレルギー反応が強く出ることもありますので十分注意が必要です。

また、予防接種をすると体の中に入ってきたワクチンに対して体が抵抗しようとすることから、普段よりも疲れやすい状況といえます。汗をかきすぎて体力が消耗しないようにぬるめのお湯で入浴し、熱めのお湯で入浴することや長時間の入浴は避けましょう。

なお、予防接種の刺激によってアレルギー反応を促進する可能性もあるため、注射部位を強い力でこすらないようにしてください。注射針を刺したところは小さい傷になっており、こすることで思わぬ感染を引き起こしかねません。強くこすったり揉んだりすると皮下出血を起こすこともありますので、予防接種した場所は清潔を保ち、刺激を与えないようにするとよいでしょう。

予防接種後の入浴では、とくに子供は体調の変化をうまく感じ取れず自分で不調を伝えることが難しいので、周りの大人が注意してあげることが大切です。

おわりに:予防接種当日は体に負担をかけないことが大切

予防接種は感染予防に必要なものですが、私たちの体からしてみれば異物を取り込むことです。きちんと体が免疫を作るためにも予防接種当日は無理をすることなく、体調と相談して短時間の入浴で済ませるとよいでしょう。

また、小さい子供だと予防接種当日は不機嫌になることも珍しくはありません。周囲の大人が注意深く様子を見て、何か不安なことがあれば予防接種を打った医療機関を受診してください。

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