記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/14
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ぎっくり腰の症状は個人差が大きく、前触れなくやってくる人もいれば、ゆっくり痛みが増していく人もいます。また、対処法にしても「まずは安静に」というのもあれば「早めに動かすべき」というものまでさまざまで、混乱される方も多いようです。そこでこの記事では、「ぎっくり腰が起きてから何日安静にしてればいいのか?」「どんな寝方がいいのか?」について解説していきます。
ぎっくり腰になると、痛みのない範囲で体を動かすことは大事なのですが、中には「体を動かす方が良いと書いてあったのに、体を動かしたら余計に痛くなった」と言う人もでしょう。
しかし、ぎっくり腰は基本的に「痛めて3日以内は安静」とされており、痛みが酷い場合は特にこの期間は無理に動かさないよう気をつけましょう。個人差はありますが、痛くて日常生活がままならない期間はだいたい2〜3日で、完治するのは発症10日目以降とされています。
就寝時の寝方については、基本的にその人が楽だと感じる寝方が一番良いとされています。
ただし、うつ伏せにしても仰向けにしても、横向きにしても、それぞれ注意点があるのでご紹介します。
うつ伏せで寝ると、腰が反った状態「反り腰」になりやすく、腰痛を悪化させてしまうので、なるべく横向きか仰向けで寝るように心がけましょう。
仰向けで寝る場合、足(両膝)を軽く曲げて、曲げた足の下にクッションなどを挟むと、筋肉が少し緩み、楽になることが多くなります。
横向きで寝る場合、横を向いた状態で、下になっている足を軽く曲げ、足の間にクッションなどを挟むと、より楽に寝ることができます。
横向きに寝る方法は、腰痛がある人に一番人気の寝方となっており、腰が少し楽になったりするほか、身体を起こしやすいという利点があります。
どのような寝方にも共通しているポイントは、腰を真っ直ぐにしないということです。できるだけ腰が丸まるような姿勢で眠ることで、腰やその周辺の筋肉の緊張を和らげたり、腰への負担を減らすことができます。
勢い良く横になると余計に腰に負担をかけてしまうので、横たわる際には、腕でしっかりと上半身を支えつつ、少しずつ身体を傾けていくようにしましょう。
ぎっくり腰になった場合は、発症から3日間は安静が基本で、それ以降はできる範囲で体を動かしていくことが必要になります。ただし、ゆっくり動いてもかなり大きな痛みがある場合には、もう少しマシになるまで待ちましょう。基本的に3日後は、ベッドでの安静は数時間程度で十分なので、その後は活動できる範囲でいつもどおりに腰を動かすようにしましょう。