記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/7
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ぎっくり腰になったときは、温めるべきか冷やすべきかについて、頭を悩ますこともあるでしょう。特にお風呂に入ってもいいかどうかは、判断が難しいと思ったこともあるのではないでしょうか。
この記事では、お風呂に入れるかどうかの判断基準について解説していきます。ぎっくり腰になったときの参考にしてください。
炎症は温めると悪化する特徴があります。そのため、ぎっくり腰初期段階での入浴は厳禁です。足湯も血の巡りが良くなって腰が温まってしまうので、足湯も控えておいた方がいいでしょう。清潔感が気になるという方は、シャワーを短時間浴びる程度にしましょう。
一般的に筋肉を温めて痛みがやわらぐケースは、あくまで慢性的な凝りがある場合です。ぎっくり腰は凝りではなく急性の炎症なので必ず冷やすようにしましょう。
通常、ぎっくり腰の痛みは1週間後程度で落ち着いてくるといわれています。お風呂に入る目安は、1週間程度と考えておきましょう。しかし、痛みがぶり返したり炎症が治まっていない可能性がないわけではありません。痛みが残っている場合や違和感が残っている場合は、整形外科を受診することをおすすめします。
痛みがあるところを触ってみて熱く感じる(熱感がある)ときは、炎症を起こしている可能性が高いです。このようなときにお風呂に入って体を温めると、炎症がひどくなり痛みが悪化するおそれがあります。熱感があるときはお風呂には入らないようにしましょう。
ただし、炎症が深部にあるときは、痛みがある部位を触っても熱く感じないこともあります。
などの場合は、状態が改善していない可能性があります。1週間経っていたとしてもお風呂に入らないようにし、早めに整形外科を受診しましょう。
腰を曲げると痛みが強くなるという方はお風呂の縁を両手、両肘で支えて正座で入ると少し楽に入れます。正座は腰にかかる負担が少ないので、腰が曲がるのを最小限に抑えることができます。
ただし、上記で紹介したように、あくまでも入浴ができる状態までは入浴は避ける必要があります。楽に入れるからといって、無理して湯船につからないようにしてください。
ぎっくり腰になりたての時期は、痛みが強くなってしまう可能性があるので、お風呂は入らないほうが無難です。
「痛みがあるところを触っても熱を持っていないか?」を確認してみて、熱感がなければ炎症が治まっている可能性が高いですが、自己判断は危険です。ぎっくり腰のときは整形外科を受診し、お風呂に入ってもいい時期についても相談するようにしましょう。