片頭痛の治し方 ― 即効性のある方法ってどんなもの?

2018/5/11

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

片頭痛の発作が始まったら早めに薬を飲むのが第一ですが、難しいこともあるでしょう。こちらの記事では、片頭痛が起こったときに自分でできるケアの方法や、片頭痛に良いツボ、摂取すると良い食べ物について解説します。

片頭痛の治し方 ― 即効性があるのはどんな方法?

片頭痛が起こったときに自分でできるケアには、以下のような方法があります。

冷やす

完全に解明されてはいませんが、頭痛は、脳内伝達物質の作用によって血管が収縮したのち再び拡張することが原因で起こるのではないかと考えられています。片頭痛では脳の血管が拡張するためにズキンズキンといった特徴的な痛みを生じます。この痛みを抑えるためには、脳の血管を収縮させることが有効です。後頭部や首から肩にかけて痛む部位を氷嚢や保冷材などを使って冷やすことで、血管を一時的に収縮させ、痛みを和らげることが期待できます。

カフェインを摂取する

血管の収縮を促すため、コーヒーやお茶、紅茶などを飲んでカフェインを摂ることで痛みが治まることがあります。ただし、とある調査では片頭痛に悩まされている人はコーヒーやお茶の消費量が多いと報告されていることから、カフェインを多く摂取することは片頭痛の要因のひとつに数えられています。そのため、カフェインの摂り過ぎには注意が必要です。

安静にする

一般的に片頭痛には、吐き気や嘔吐だけでなく、光や音やにおいなどの刺激に過敏になるという症状を伴います。照明や日光のまぶしさ、人の声やテレビの音、食べ物のにおいなどが頭痛を悪化させてしまわないよう、暗く静かな場所で横になり、落ち着いて休むことが勧められています。

こめかみを圧迫する

タオルやはちまきなどで頭を縛ってこめかみを圧迫することにより、頭に血が流れ込み過ぎるのを抑え、頭痛の原因となる血管の拡張を抑えることが期待できます。

片頭痛の治し方 ― 症状を和らげるツボは?

東洋医学に基づいた頭痛に対する針治療などでは、「ツボ(経穴・けいけつ)」と呼ばれる、体の血と気が巡っている道とされる経絡のポイントを刺激します。ツボを押すことで神経を刺激し、自律神経に働きかけることによって体の不調を改善することが期待されます。以下は、片頭痛のときに刺激すると良いと言われているツボです。

手三里(てさんり)

ひじを曲げるときに生じるシワから、手首のほうに指3本分向かったところにあるツボです。肩こりがひどいときや寝違えたときに刺激すると良いとされています。

合谷(ごうこく)

人差し指と親指が分岐する部分から、少し人差し指側に寄ったところのへこみにあるツボです。万能のツボとも呼ばれ、押してみると痛いと感じる人が多く、肩こりや、歯や目の痛み、頭痛、生理痛のときに刺激すると良いとされています。

崑崙(こんろん)

外側のくるぶしとアキレス腱の間のくぼみにあるツボです。ぎっくり腰になってしまったときや、頭痛やめまい、吐き気などがあるときに刺激すると良いとされています。

足臨泣(あしりんきゅう)

足の甲にある、小指と薬指の骨の分岐点のあたりにあるツボです。頭痛や眼精疲労、首や肩のこり、生理不順に悩まされているときに刺激すると良いとされています。

片頭痛の治し方 ― おすすめの食べ物は?

片頭痛が既に始まってしまっている場合には、糖分を摂取すると良いとされています。これは、糖には脳内でのセロトニンの分泌を促す働きがあるためです。

セロトニンとは、脳内に存在する神経伝達物質の一種(神経ペプチド)であり、他の神経伝達物質をコントロールしたり血管を収縮させたりする作用があります。セロトニンが正常に分泌・作用するように促すことは片頭痛の改善に効果的です。そのため、糖分を摂取してセロトニンの分泌に作用することは痛みを抑えることに繋がるでしょう。

片頭痛は低血糖によって引き起こされることもあります。特に空腹時の頭痛は低血糖が原因で起こっている可能性があるため、甘いものを食べるようにすると良いでしょう。

おわりに:片頭痛が始まったら、安静にしたりツボを刺激したりしよう

薬を持っていないときや、薬を飲みたくないときなどに片頭痛が始まってしまっても、安静にしたり、冷やしたり、ツボを刺激したりすることで片頭痛が緩和されることがあります。糖分が含まれている食べものを摂取することで痛みが治まることもあるため、薬を飲むのが難しい場合には試してみると良いでしょう。

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