記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/8
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
片頭痛には薬を飲むしか対処法がないと思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
薬を持ち合わせていないときのためにも、薬以外の対処法も知っておきましょう。
今回は薬を使わない片頭痛の対処法について、有効な方法4つとそれぞれの注意点を順番にご紹介していきます。
片頭痛は、脳や頭・首の血管が拡張することが原因で起こると考えられています。
このため、患部を冷やして血管の拡張を抑えるのは、片頭痛の対処法として効果があるとされています。
頭やこめかみ・首などの患部とその周辺を冷却シートや濡れタオルなどで冷やし、血管を収縮させられれば、ある程度の症状軽減が期待できます。
片頭痛の症状が出てきたタイミングでできる対処法として、覚えておきましょう。
前述したように、片頭痛は必要以上の血管の拡張が原因で起こっていると考えられています。
このため、お風呂に入って血流が良くなり、さらに血管が拡張してしまうと、かえって症状を悪化させ、痛みが強くなってしまう可能性があります。
片頭痛の症状が出ているときは、お風呂に浸かる時間は短めにするようにしてくださいね。
コーヒーに豊富に含まれる「カフェイン」には、血管の拡張を抑え収縮させる作用があります。
このため、血管拡張が原因の片頭痛の緩和には効果が期待できる場合もあり、人によってはコーヒーを飲むことで片頭痛の痛みが和らぎ、楽になるということもあるといわれています。
ただし、コーヒーは飲みすぎると中毒症状を起こしやすいという特徴があります。
カフェイン中毒になると、一定時間カフェインを摂らないことで離脱症状起こし、逆に激しい頭痛症状に見舞われることもあります。
片頭痛対策のためにコーヒーを飲みたいなら、中毒にならないように注意し、1日3杯までを目安に摂取するようにしましょう。
片頭痛の症状軽減には、ツボ押しが効果があるときもあります。
以下に、片頭痛の軽減に効果が期待できる頭・手・足のツボと刺激の方法をそれぞれご紹介しますので、参考にしてください。
眉間にある「攅竹(さんちく)」と、頭の頂上あたりにある「百会(ひゃくえ)」というツボが効果的といわれています。
眉間をつまむようにし、やさしく引っ張ったり回したりしてマッサージします。
頭のてっぺん、少し高くなっているところに指や手のひらを置いて、心地よいと感じる力加減で、下方向へ垂直に押していきます。
薬指の第二関節(指先から数えて2番目の関節)あたりにある「片頭点(へんとうてん)」と、親指と人差し指が交差するあたりにある「合谷(ごうこく)」が挙げられます。
薬指からズキズキと痛むところを探し、人差し指と親指でつまむようにして刺激します。
親指と人差し指ではさみ、心地よいと感じるくらいの力加減で3秒くらい押し込み、これを数分間続けて行ってください。
足の小指の側面、付け根の少し下部分にある「通谷(つうこく)」は、特に後頭部に出た片頭痛に効果的とされています。
親指、または2本くらいの指の腹で軽く押し込み、これを断続的に数分間続けます。
血管の拡張が原因で起こる片頭点には、薬で痛みを緩和する以外にも、効果的な対処法がいくつか存在します。薬をあまり使いたくない、薬がないときでも対処できるようにしたいなどという場合は、この記事で紹介した方法を取ることで症状を緩和できると覚えておきましょう。
また、個人の体質によっても効果的な方法は異なってきますので、いろいろと試してみて、自分に合うものを見つけてください。