腰痛でロキソニンを使うとき飲み薬と貼るタイプどっちがおすすめ?

2018/5/8 記事改定日: 2019/3/1
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

辛い腰痛の症状を緩和させるための薬があれば、積極的に使用したいと思うのも当然ではないでしょうか。
そこで今回は、腰痛の緩和に効果的なロキソニン®について、その効き目やおすすめの薬剤タイプなどを順にご紹介していきます。
ロキソニン®︎の副作用についてもご紹介しているので、ぜひ最後まで確認してください。

腰痛にロキソニン®は効くの?

頭痛や関節痛に効く鎮痛薬ロキソニン®は、腰痛においても即効性の高いとされる痛み止めです。
最短15分ほどで鎮痛作用が効いてくるため、急性の腰痛など「できるだけ早く痛みを緩和したい」というときに、非常に有効な薬といえるでしょう。

ただし、即効性が高い一方、ロキソニン®には以下のようなデメリットもあります。

  • 持続時間が短く、長くても5~7時間程度で効き目が切れる
  • 連続で投与するには、4~6時間程度の間隔をあけなければならない

上記の通り、痛み止めの持続時間が短く使用間隔も空けなくてはならないため、慢性的な痛みや一日中続く痛みを抑える薬としては使いづらい側面があります。

腰痛時のロキソニン®、内服薬と貼り薬どっちがおすすめ?

ロキソニン®には、大きく分けて錠剤を飲む「内服薬」とシートタイプの外用薬を患部の皮膚に貼り付ける「貼り薬」の2つがあり、どちらのロキソニン®を選んでも効き方・効き目に大差はないと考えられています。

貼り薬の場合、皮膚からすべての成分を吸収しきれなかったり、貼る場所がずれてしまうと、期待していた効果が得られなくなる可能性があります。対して内服薬は胃腸への負担が大きく、副作用が起こる可能性が高いというデメリットがあります。

確実に痛みを抑えたい場合は内服薬を選んだ方がいい場合もありますが、体調や他の薬との飲み合わせによっては推奨できない場合もあります。なるべく医師に確認をとるようにしてください。

ロキソニン®の副作用は?

ロキソニンの副作用には、胃荒れや胃部不快感、腸閉塞など、消化器官への影響が出る可能性が指摘されています。
ロキソニンは、長期的に服用することで副作用が出やすくなり、薬が効きにくくなったり、必要な痛みまで感じにくくなるという可能性もあります。

このような理由から、ロキソニン®︎の長期間の服用は控えるべきといわれていますので、継続的な服用は極力避けるようにしてください。

なお、どうしても長期的にロキソニンを服用しなければならない場合は、副作用と薬の乱用を避けるために、以下の対策を行いましょう。

  • 胃への負担を減らすため、食後の服用を徹底する
  • 胃粘膜を保護するため、牛乳で飲んだり、胃薬と一緒に服用する
  • 胃を休め、身体の負担を減らすため、2~3日ごとに1~2日の休薬日を設定する

腰痛とロキソニン®の両方とうまく付き合っていくためにも、覚えておいてください。

ロキソニン®︎とカロナール®︎は、どう使い分ければいいの?

ロキソニン®とカロナール®はともに痛みを和らげる作用がありますが、含まれる成分や鎮痛効果に違いがあります。

ロキソニン®、カロナール®に含まれる鎮痛成分はともに、痛みを引き起こす「プロスタグランジン」と呼ばれる発痛物質の生成に必要なCOXと呼ばれる酵素を阻害する作用があり、発痛物質の生成が抑えられることで痛みが和らぐのです。

ロキソニン®︎はCOXを阻害する強い作用を持つことがわかっていますが、カロナール®がCOXをどのように阻害するのかは明確に解明されておらず、その効果もロキソニン®に比べて弱い傾向にあります。

つまり、ロキソニン®の方がカロナール®よりも強い鎮痛効果があり、腰痛がひどい場合にはロキソニン®の使用を勧められることが多いです。しかし、ロキソニン®には胃の粘膜を荒らす副作用があるため、胃潰瘍の既往がある人などは副作用が少ないカロナール®が処方されます。

ひどい腰痛にはロキソニン®︎よりもボルタレン®︎の方がいいの?

慢性的な腰痛や、重度の腰痛に悩まされている場合の痛み止めには、ロキソニン®ではなくボルタレン®がすすめられる場合があります。

ボルタレン®には強い抗炎症・鎮痛・鎮静作用があるため、慢性的に患部で炎症を起こしている可能性の高い腰痛には、ロキソニン®よりも高い効果が期待できるといわれているのです。
また、ボルタレンは効き始めるまでは20~30分とロキソニン®︎より長い時間がかかりますが、効果の持続時間は最大8時間程度と、ロキソニン®︎よりも長くなっています。

ただし、ボルタレン®とロキソニン®のどちらが適切かについては、症状だけではなく、持病や体全体の状態、他の薬との飲み合わせが関係してくるため自己判断で選ぶことはおすすめしません。鎮痛剤はできるだけ病院で処方してもらうようにし、以前もらった薬を自己判断で使うことは避けるようにしましょう。

おわりに:腰痛のときは、副作用を理解したうえでロキソニン®を上手に利用しよう

頭痛や生理痛への鎮痛効果が期待できるロキソニン®は、腰痛に対しても効果的な痛み止め薬となります。ただし、ロキソニン®は薬効の持続時間が短く、服用の間隔をあける必要があるため、慢性的な腰痛への痛み止めには向かない場合があります。副作用の特性から考えても、長期的・継続的な服用は避けた方が良いでしょう。

腰痛でロキソニン®を服用したいなら、薬の特性を知ったうえで、正しい飲み方で上手に利用することが大切です。不安がある場合は、医師に相談することをおすすめします。

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