記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/9 記事改定日: 2019/2/19
記事改定回数:1回
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MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ヘルペスは一度感染してしまうと、何度も再発を繰り返してしまう可能性がある病気です。ヘルペスが再発するのは免疫力が関わっていますが、予防することはできるのでしょうか。
この記事では、ヘルペスの再発や感染を予防するといわれている食べ物について解説しています。再発を完全に防げるわけではありませんが、健康維持にも役立つ食べ物になるので、食生活の見直しのための参考にしてください。
ヘルペスは、一度かかるとウイルスが体内に一生潜伏し続け、何度も症状が繰り返される病気です。しかし、日頃の食習慣のちょっとした改善で、再発の予防が可能だといわれています。
ある機関の検証データでは、ヘルペスウイルスの増殖を抑制するには、アミノ酸のひとつである「リジン」が有効であると報告されています。リジンは、納豆や豆腐などの大豆食品をはじめ、牛肉や鳥肉、アボカドやもやし、トマト、リンゴなどに多く含まれています。
また、ヘルペスは疲れが溜まるなどして免疫力が低下した時にかかりやすい病気です。免疫細胞の6~7割近くは小腸内に集中していることから腸内環境を良好に保つことも大切と考えられています。
腸内環境を良好にするには、乳酸菌の整腸作用が役立つといわれています。乳酸菌を含む食べ物としては、ヨーグルトなどが代表的です。
科学的な根拠は乏しいですが、そのほかにも大根や長いも、小松菜や梅干し、ニンニクやショウガ、緑茶などが再発を予防するという説もあるといわれています。
ヘルペスはヘルペスウイルスに感染することで発症しますが、このウイルスには、症状が出始めてから水ぶくれがなくなるまでの間は感染力が非常に高いという特徴があります。
感染経路としてもっとも多いのは、キスや頬ずり、性行為などの直接的な接触ですが、食器や寝具、タオルなどの共有で間接的に感染してしまうこともあるため、食器を介して感染するということは十分あり得ます。
赤ちゃんに感染してしまうと肝機能障害や呼吸障害といった深刻な症状があらわれる可能性があります。
患部への直接的な接触を避けることが重要ですが、そのほか、症状が出ている人にはマスクをしてもらう、手洗いをしっかり行うことに加え、食べ物などの「口移し」などは決してしないようにしましょう。
ヘルペスは、免疫力が落ちているときに、平均1年に2回再発するといわれています。感染している人はまず日常生活を見直して、自分が再発しやすい状況を把握してできる限りそれを避けることが大切です。
その上で、免疫力を低下させないために、以下のことに注意しましょう。
ヘルペスは再発を繰り返すのが特徴ですが、再発の場合は症状が軽度なことも多々あります。数個の水膨れのみで痛みも強くない場合は、市販の抗ヘルペス薬を使用するなどセルフケアで治すこともできます。
しかし、以下のような場合には、病院で適切な治療を受けることが望ましいと考えられます。
ヘルペスの再発にセルフケアは大切ですが、あまりセルフケアに固執せずに重症化を予防するために適切なタイミングで病院に相談するようにしましょう。
ヘルペスは、日頃からアミノ酸のひとつである「リジン」を積極的にとることが有効とされています。納豆や豆腐などの大豆食品のほか、牛肉や鳥肉、アボカドやもやし、トマト、リンゴなど、多くの食品に含まれています。また、免疫力が低下した時にかかりやすいことから、腸内環境を良好に保つ乳酸菌を取り入れることも大切と考えられているので、積極的に摂るようにしましょう。
ただし、食生活以外にも、風邪を悪化させない、紫外線を過剰に浴びないなどにも注意する必要があります。日常生活を見直し、免疫力を下げないように工夫していきましょう。