茶色の不正出血が出る原因は?ピルを飲み忘れると出るの?

2018/5/30

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

生理でもないときに出血があったり、普段見慣れない茶色の出血があると、心配になりますよね。ピルの使用中に不正出血が起こるのは、珍しいことではありませんが、原因が本当にピルによるものなのかを正しく知る必要があります。以降では茶色の不正出血で、考えられる原因について解説していきます。

茶色い不正出血が出る原因は?

不正出血が茶色になるのは、出血後に時間が経過したことを意味します。出血後に時間が経って血液が空気に触れると、茶色く錆びたような色に変化します。

茶色の不正出血はピルの飲み忘れで起こる?

ピルの飲み忘れによる不正出血は、ホルモンバランスの乱れによるものです。もともとピルに含まれる女性ホルモンの量は低く抑えてあり、そのため内膜は薄く保たれやや不安定な状態にあります。その状態でピルを飲み忘れると、女性ホルモンの乱れから不正出血を生じやすくなります。

消退出血の量や期間には個人差がありますが、生理よりは出血量が少ない場合が多く、2-3日程度続きます。稀に1週間程度続く、という方もおられます。1、2日の飲み忘れでは少量の出血で治ることがほとんどですが、それ以上の期間内服できていないと、月経と同じような機序で起こる消退出血が起こることがあります。これは6−7日程度と通常の月経と同じ期間続くことが多いです。飲み忘れた場合や不正出血が起きた場合の対処法は添付文書を確認したり、医師に相談しましょう。

茶色い不正出血が腹痛を伴う場合は?

茶色い不正出血に加えて腹痛を伴う場合は、子宮の病気の可能性もあります。自己判断をせずに、少しでも異常を感じたら病院で検査を受けるようにしましょう。
腹痛を伴う不正出血で考えられる病気は下記のようなものがあります。

子宮がん

子宮がんは、発生する部位によって「子宮頸がん」と「子宮体がん」に分けられます。子宮頸がんは30~60代、子宮体がんは40~60代の人に多い病気です。
初期の頃は自覚症状がない場合が多く、ショーツにしみのようなものがついたり、不正出血などがあります。早期に発見・治療をすると効果がより得られやすい病気なので、少しでも異常を感じた場合は病院を受診しましょう。

子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮筋層にできる良性の腫瘍のことです。良性なので命に関わることは少ないですが、腫瘍が大きくなると重い生理痛や腹痛を引き起こし、不妊の原因になることもあります。30~40代に多く見られる病気です。

子宮頸管ポリープ、子宮内膜ポリープ

子宮頸管ポリープは子宮頸管にできる、子宮内膜ポリープは子宮内膜にできる良性の腫瘍のことで、様々な年齢の方に起こる病気です。一般的に自覚症状が無いことが多いのですが、ポリープが大きくなると手術を行うこともあります。また、子宮内膜ポリープは不妊の原因にもなります。

妊娠

生理前に少量の不正出血がある場合は、妊娠の可能性も考えられます。妊娠は、精子を受精した卵子が子宮に着床することで成立しますが、この着床時に子宮壁に軽い出血を伴うことがあります。
ただし不正出血だけで妊娠だと断定するのは難しいので、基礎体温や妊娠検査薬で確認してみましょう。

おわりに:茶色の不正出血が続く場合は医師に相談しましょう

不正出血は、色によって原因を特定することは難しいので、少量でも不正出血が続いたり、いつもと違うと感じたら、医療機関を受診するようにしましょう。早めに対処をすることで、原因疾患の悪化を防ぐことができます。

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