記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/7/12 記事改定日: 2019/9/27
記事改定回数:2回
記事監修医師
前田 裕斗 先生
妊娠しやすい身体を作るためには、適度な運動をすることも大切で、身体を温めながらゆったり行う妊活ヨガがおすすめです。妊活ヨガの効果や、妊活に効果的なポーズ、ヨガを行う時の注意点などを解説します。
足腰の筋肉を使いながら骨盤底筋を鍛えることで、骨盤内の血行を促進し、女性ホルモンの分泌を促進する効果が期待できます。
前屈のポーズは全身の後面をしっかり伸ばすポーズで、内臓の調子を整え、消化機能を促進する効果があるとされています。
腰を伸ばすことで下半身の血の巡りを促進させ、不要となった子宮内膜を排出の手助けにも期待できるといわれているため、月経前にもおすすめです。
合蹠のポーズは、骨盤を正常な位置に戻すことで子宮を正しい位置に導き、血行を促進して子宮の働きを活発にするとされています。
足の裏を合わせた状態で座ったときに、膝が床から離れすぎないようにしましょう。
鳩のポーズは、下半身の血行を促進させることで冷えを緩和してくれるとされるポーズです。
ホルモンバランスを整える効果も期待できるので、自律神経を整え、生理不順のケアにもつながります。
鳩のポーズは無理をしないことが大切です。ここでは、初心者向けのものを紹介しています。
椅子のポーズは骨盤周りの筋肉を動かして子宮を刺激する効果があるとされています。
腰が反らないように、尾骨を床の方へ下げるようにしましょう。また、肩に力が入らないよう力を抜くこともポイントです。
鋤のポーズは骨盤周辺の血行を促進し、内臓の働きを活発化させることで妊娠力を高めると考えられています。
首に負担がかかるポーズなので、あらかじめストレッチをして体を温めた状態で行いましょう。
月のポーズは、子宮の働きを活発にすることで、血行を促進するポーズとされています。
また、気持ちが穏やかになるポーズなので、ネガティブになりやすい月経前にもおすすめです。
ヨガを始める際には、動きやすい服装と場所、リラックスできる環境を整えてから行いましょう。
そして準備ができたら、必ず準備運動から始めていきましょう。
ヨガに準備運動は必要ないように思えるかもしるませんが、準備運動で少しずつ関節を動かしたり筋肉を伸ばしていくことで、股関節や首回り、足回り、腰回り、腕などの調子もチェックできます。
妊活ヨガをすることで、骨盤周りの血行が改善するなどして妊娠しやすくなる可能性はありますが、不妊の原因が男性側にある場合や排卵機能に問題がある場合など、ヨガだけでは改善しないこともあります。
妊活をしてもなかなか妊娠しないと悩まれているようなら、まずは専門の医療機関に相談し、適切な不妊治療を始めることをおすすめします。
ヨガはあくまでも不妊治療の補助として取り入れるようにしましょう。
妊娠しやすくするためには、ヨガ以外にも対策があります。
女性の生殖機能を高めるためには、まず血行を良くすることが大切です。冷たい飲食物を摂りすぎない、シャワー浴ではなく湯船につかる習慣をつける、血行を改善する栄養素を含む食事を摂るなど日常生活を改善することで妊娠しやすい身体を作ることができます。
また、睡眠習慣を整える、ストレスを溜めないなど精神的なゆとりを促すセルフケアも妊活によいとされていますのでぜひ実践してみましょう。
ヨガとは本来心と体をほぐして全身のバランスを整えるために行うものです。
妊活ヨガは妊活のために応用しているヨガですが、妊娠しやすくなる以外にも以下のような効果が期待できます。
妊活ヨガは心と体をほぐしてリラックスし、元気を取り戻すことで妊娠しやすくするために行うものです。
がんばりすぎてストレスを感じるようになってしまっては本末転倒になってしまいます。
負担のないメニューを少しずつ取り入れながら、焦らず続けていきましょう。もし、なかなか妊娠しないと悩んでいるようなら、一度専門医に相談してみてもいいと思いますよ。