息切れ、食欲の増加・・・妊娠中期に「あるある」な症状まとめ

2017/3/23

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

比較的ホルモンバランスが安定している妊娠中期は体調がよくなりつつある時期ではありますが、赤ちゃんの成長に伴い、新たな身体症状が出始める時期でもあります。

では、妊娠中期にはどんな症状が現れるのでしょうか?下記で詳しく解説していきます!

息切れ

妊娠中期になると、息切れを起こしやすくなります。これは、赤ちゃんにもっと酸素が届くよう、妊娠ホルモンが脳に呼吸の回数を増やし深く息を吸うように伝達することで起きる現象なので、心配はいりません。

もしあまりにも息切れがつらい場合は、以下の方法を試してみてください。
・できる限りまっすぐ立つ
正しい姿勢でいると肺に入る空気の量が増えるので、多少呼吸がしやすくなります。
・身体の左側を下にして寝る

出べそになる

妊娠中期になると、子宮が急激に大きくなるためお腹も前方に突き出てきます。
それに伴い、おへそも同時に押され、出べそになります(服の上からでもわかるレベルです)。

これはほとんどの妊婦さんに現れる現象なので、特に心配はいりません。逆に「気になる」「直したい」と思う人もいるようですが、これといってできる対策はありません。ただ、おへそがどんな状態になっても、出産して数ヵ月もしたらほぼ元通りになります。

円靭帯の痛み

妊娠中に子宮が大きくなると、重さを支える靭帯が引っ張られることでお腹のあたりに痛みを感じるようになります。
これは「円靭帯の痛み」と呼ばれ、妊娠中期から頻発します。

一般的に円靭帯の痛みは、下腹部の片側または両側に痛みや痙攣を感じます。突然体勢を変えたり、座ったり横になったりしているところから起き上がったり、咳やくしゃみをしたり、笑ったりしたときに円靭帯の痛みを感じやすいです。短時間で終わることもあれば、数時間にわたって続くこともあります。
円靭帯の痛みを軽減するには、
・足をけり上げる(特にむくみがある場合)
・痛みを和らげるために腹帯や骨盤ベルトを着用する
・突然動き出さない(ゆっくり起き上がる)
といった方法を試してみてください。

食欲の増加

妊娠中期になると、成長した赤ちゃんがより多くの栄養を欲するため、妊婦自身がかなりの空腹を感じ、コントロールできないくらい食欲が旺盛になることがあります。

基本的にはしっかり食べて、栄養を補うことが大切ですが、食べすぎないよう注意が必要です(赤ちゃんは母親よりはるかに小さいので、食事量を2人前にするのは食べすぎです)。妊娠中期は、1日あたり350キロカロリー増やすのが目安です。

もしあまりにも空腹感がひどい場合は、下記の方法を試してみてください。
・水分をしっかりとる(1日に少なくともコップ8杯)
・栄養価が高く満腹感の得られるものを食べる
たとえば全粒粉マフィンとチーズ1切れは、ドーナツ2個より満腹感が得られます。
・食事の回数を増やす
食べ過ぎは、妊娠中の腹部膨満感や胸やけなどの胃腸症状を引き起こします。 1日5~6回の軽食とおやつを検討してください。
・おやつを持ち歩く
おやつを持ち歩き、栄養がないファーストフードを食べないようにしましょう。ナッツ、レーズン、栄養価の高いグラノーラバーなどを持ち歩いていれば、お腹がすいたとき健康にいいものが食べられます。
・たまに自分を甘やかす
たまには好きな物を食べてください。こうすることで、別のときに簡単に食欲を抑えられるようになります。

前駆陣痛

妊娠中期以降は、陣痛の予行練習である前駆陣痛が始まることがあります(まったく起こらない人もいます)。

おわりに

妊娠中期には息切れや腹痛など、つい心配になってしまうような症状が現れることがあります。ただ、今回ご紹介した症状はいずれも赤ちゃんが無事成長を遂げている証。つらさを感じることもあるかもしれませんが、成長を喜ぶような気持ちで妊娠中期を過ごしていってくださいね。

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