風邪薬と頭痛薬を併用しても大丈夫? 漢方の風邪薬との併用は?

2018/5/11

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

風邪のときにひどい頭痛に見舞われたり、もともとの頭痛がひどくなったとき、風邪薬と頭痛薬の併用を考えたことはありませんか?今回はそんな方に向けて、風邪薬と頭痛薬の併用に関しての注意点をお伝えしていきます。

頭痛薬と風邪薬を併用してもいい?

頭痛持ちの人が風邪をひいたとき、あるいは風邪で頭痛がひどいとき、風邪薬と頭痛の鎮痛薬を併用しようと考える人も少なくないでしょうが、基本的には、市販の風邪薬と鎮痛薬の併用は控えてください。市販の風邪薬にはすでに頭痛に効く消炎鎮痛剤が含まれているため、一緒に頭痛薬を飲んでしまうと作用が効きすぎて、副作用がひどくなってしまう恐れがあるからです。具体的には、胃痛や嘔吐、食欲不振などの副作用が現れやすくなります。

市販の風邪薬に含まれていることの多い、消炎鎮痛剤の成分としては「アセトアミノフェン」「イブプロフェン」「アセチルサリチル酸」「ロキソプロフェンナトリウム」「エテンザミド」などがあります。これらの成分表記のある風邪薬と頭痛薬の併用は控えましょう。頭痛がひどくて眠れないなど、どうしても併用したい場合は、最低4時間は空けてから服薬するようにしてください。

頭痛薬と漢方の風邪薬の併用は?

特に風邪の初期症状には、漢方の葛根湯を服用される人も多いですが、葛根湯と頭痛薬のバファリン®の併用には注意が必要です。

葛根湯は体温を上昇させることで、侵入した菌やウイルスを弱体化させ、発汗を促進することで体温を下げる作用があります。一方のバファリン®は解熱作用があるため、お互いに効果を妨げる点から併用はあまり推奨されません。

頭痛によく効く風邪薬でおすすめなのは?

頭痛の緩和に効果の高い市販の風邪薬をいくつかご紹介します。

ベンザ®ブロック®IPプラス

ベンザ®ブロック®IPプラスには、消炎鎮痛剤であるイブプロフェンとアセトアミノフェンに加え、「無水カフェイン」が含まれています。無水カフェインとは、コーヒーなどに含まれるカフェインのことで、脳の血管を収縮させ、また消炎鎮痛剤の効果を上げる効果があることから、配合されているとより頭痛に効果を発揮すると言われています。

ロン三宝®K顆粒

消炎鎮痛剤であるアセトアミノフェンとアスピリンアルミニウムに加え、ベンザ®ブロック®IPプラスと同様に「無水カフェイン」が含まれています。アスピリンアルミニウムは胃腸に与えるダメージが比較的少ないとされる鎮痛剤のため、胃痛などの副作用のリスクが低いことが魅力の風邪薬といえます。

おわりに:市販の風邪薬と頭痛薬の併用は、避けるのが基本

基本的には、成分が重複する点から、市販の風邪薬と頭痛薬の併用は避けたほうが賢明です。風邪のときの頭痛を緩和したい場合は、頭痛への有効成分が多く含まれる風邪薬を選んで服薬するようにしましょう。なお、危険性の高い飲み合わせもあるので、薬剤師や医師に一度は相談することが大切です。

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