ヘルペスはストレスや疲れが原因?ほかの人にうつるの?

2018/5/16

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

単純ヘルペスウイルス感染症には、口唇ヘルペスと性器ヘルペスがあります。どちらも一度感染すると神経に潜んで度々再発をしますが、どのような原因で感染・再発をするのでしょうか。
この記事では、ヘルペスの感染経路と再発の原因について解説していきます。

口唇ヘルペスはストレスが原因で再発する?

口唇ヘルペスを引き起こすウイルスは、一度感染をすると体内から消えることはありません。普段は身体の免疫反応によってウイルスの活動が抑えられていますが、何らかの引き金でウイルスが暴れだすことでヘルペスによる症状があらわれます。

ウイルスが活発になるきっかけとしては、疲労やストレスがあげられます。また、女性の場合は月経前後のホルモンバランスが変化する時期に症状があらわれることもあります。さらに、太陽からの紫外線は口唇ヘルペスを引き起こす要因にもなります。

陰部のヘルペスもストレスで再発するの?!

ヘルペスは陰部に症状があらわれることがあり、性器ヘルペスと呼ばれます。性器に水ぶくれやかゆみ、痛みといった症状があらわれ、再発も多いため、ストレスを大きく感じやすいといわれています。

口唇ヘルペスと同様に、ストレスや疲労、紫外線などが引き金になるほか、他の性器感染症や、セックスによる皮膚のこすれや傷なども性器ヘルペスの再発に関わっています。性器ヘルペスは、婦人科や泌尿器科で治療を受けられますが、通院を先延ばしにしてしまう人も多いといわれています。しかし、症状を悪化させないため、パートナーに感染させないためにも、早く治療を開始することが大切です。

ヘルペスはうつるの?

口唇ヘルペスも性器ヘルペスも、単純ヘルペスウイルスと呼ばれるウイルスが原因です。ともに人から人へうつる可能性がありますが、空気感染ではなく接触感染でうつります。

小さな傷やささくれ、湿疹や皮膚の炎症が起きている部位や、口や性器などの粘膜はウイルスに対しての防御機能が乏しく、ウイルスが入り込みやすくなっています。

口唇ヘルペスを発症している人は

直接、唇や唾液が触れるキスのほか、頬ずりなどでうつることもあります。また、タオルやグラスなどから間接的に感染することもあります。

性器ヘルペスを発症している人は

セックスやオーラルセックスによってパートナーにウイルスがうつります。また母体が感染していた場合には、出産時に赤ちゃんが産道を通る際に感染してしまうこともあります。とくに新生児ではヘルペス脳炎など重篤な症状を生じることがあります。

また、いずれも患部を触った手であちこち触ることで、ウイルスを広げる可能性があります。治療中は手を清潔にし、肌が直接触れ合うようなことは避けましょう。また、しっかり治療をすることで、パートナーや家族にうつすことを防ぎましょう。

おわりに:単純ヘルペスは他の人に感染させないためにも早期に治療を!

単純ヘルペスウイルスは、一度感染をすると症状が治まっても体内にかくれています。そして、ストレスや疲れなどから再発を繰り返すため、非常に厄介なウイルスといえるでしょう。空気感染ではうつらないものの、肌が接触したり食器などからもうつる可能性がある感染力の強いウイルスです。大切な人に感染させないように早期の治療を受けましょう。

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