痛風の前兆が出てきたらどんな薬を服用するの?前兆の症状は?

2018/5/23

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

主に足の親指の付け根に激痛が走ることで知られる「痛風」。この痛風発作が起きる前に、前兆としてどんな症状が現れることがあるのでしょうか?また、前兆が起きたらどんな薬を飲めば、痛風発作が防げるようになるのでしょうか?

痛風の前兆が出たときに服用する薬は?

痛風とは、体に蓄積した尿酸が結晶となって関節に留まり、炎症をもたらす症状です。尿酸はプリン体と呼ばれる物質が体内で分解されたときの残留物で、尿酸が体内で生産されすぎたり排出しきれなかったりすると、痛風の原因になります。

血液中の尿酸値が高い状態が長く続き、この状態を放置しておくとある日突然、主に足の親指の付け根が赤く大きく腫れあがり、激しい痛みに襲われます。この痛みは歩行困難になるほど耐え難いものといわれています。痛みや腫れの症状が治まるには7〜10日間程度で、この期間が終わると何事もなかったかのように無症状の状態に戻るのが、痛風の症状の特徴です。度々繰り返されるこの痛みを痛風発作と呼び、70%程度は足部分で起こります。

痛風発作が2回目以降の場合だと前兆を感じる人が多いため、このような場合には発作が起こる前にコルヒチンと呼ばれる薬を飲むことで予防することができます。

コルヒチンは痛風発作の痛みを和らげる薬でも、痛風の原因となる尿酸値を下げる薬でもないので、痛風発作が起こってから服用しても効果はありません。そもそも痛風は体内に残って関節にたまった尿酸を、白血球が異物とみなして攻撃することで痛みが引き起こされるのですが、コルヒチンはこの白血球の働きを抑えて痛風の痛みを予防するものです。

ただしコルヒチンを服用しすぎると、吐き気や下痢などの症状が出ることがありますので、医師から指示されている量以上に服用することはやめましょう。

痛風の前兆で、しびれやほてりが出てくる?

2回目以降の痛風発作の場合、関節がムズムズしたりピリピリしたり、しびれ、ほてり、かゆみなどの前兆を感じる人がいます。痛風発作が最も起こりやすいのは足の親指ですが、前兆も同じように足の親指に出てくることが多いです。

何度も痛風発作を経験している人は、どのような症状が前兆か気づくことができますが、まだ痛風発作になったことがない人は前兆に気づかず突然発作が起こるケースが多いといわれています。

ただ、初発の発作でも、2回目以降の痛風発作ほどではありませんが、前兆として痛みや違和感などの軽い症状が感じられることがあります。痛風の前兆はこのような症状が何日も続くという特徴がありますので、足の違和感が数日続いた場合には痛風発作の前兆である可能性が高いでしょう。

痛風の前兆が出てきたら水分補給を!

前兆が出始めたら、こまめに水分を補給し、尿と一緒に尿酸を体外に排出することで痛風発作を起こさずにやり過ごせる可能性があります。水、麦茶、緑茶、ウーロン茶、無糖の紅茶などで1日1.5リットルほどの水分を摂り、およそ1日2L以上の尿を出しましょう。なお、アルコールは尿酸値を上昇させ、腎臓の働きにも影響するので違和感がおさまるまで絶対に飲まないでください。

また、サッカー、バスケ、テニスなどの激しい運動は、発汗によって水分が不足し、腎臓の尿酸排泄機能が低下して尿酸値が上昇する原因となります。前兆が出たらこれらの運動は控えてください。そして一般的な風邪薬や鎮痛薬に含まれているアスピリン(アセチルサリチル酸)という成分は、尿酸値を上昇させてしまう作用がありますので飲まないようにしましょう。

おわりに:痛風発作の前兆を感じたら早めの対策を

痛風の発作歴がなくても、尿酸値が高い場合にはいつ痛風発作が起こってもおかしくありません。とくに痛風の前兆が見られたら、痛風発作を起こすリミットぎりぎりになっている証拠です。ご紹介した方法で痛風発作を起こさないようにしたり、普段の生活に気を付けて尿酸を体にためないようにしましょう。

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