ノロウイルスで発熱することはある?どのくらい続く?

2018/5/24

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ノロウイルス感染症は、嘔吐や下痢が続くことが特徴のウイルス性疾患ですが、発熱することはあるのでしょうか。
この記事では、ノロウイルスの発熱について解説しています。発熱が起こったときの注意点や、療養のときに気をつけることをまとめているので、いざというときの参考にしてください。

ノロウイルスで熱は出ない?

一般的には熱が出ない印象があると思いますが、ノロウイルスに感染すると37℃~38℃ほどの発熱を伴うことも時折あります。
発熱は軽度でおさまることが多く、一般的には頻度もそれほど高くはないとされています。
それよりも消化器系に症状が出現する場合が多く、一般的に見られる症状は嘔気、嘔吐、下痢便です。

大人では下痢の症状が出ることが多く、子供では嘔吐の症状が出ることが多いのが特徴です。
また、嘔吐や下痢は1日数回程度であったり、ひどい時には10回以上の時もあったりと個人差があります。嘔吐物には胆汁や腸の中のものが混じり、緑色など変色していることもあります。

ノロウイルスで39度近い熱が出ることはある?

発熱は前述したように軽度であることが一般的ですが、39度近い高熱が出ることもあります。
特に子供の場合は高熱が出やすいといわれているので注意しましょう。
また、高齢者も同様に熱が出る可能性もあり、子供と高齢者は抵抗力が弱いため重症化してしまう可能性もあります。

さらに、高熱が出たときにはノロウイルスではなく同じウイルス性疾患であるインフルエンザに罹患している可能性があります。
高熱が出ているが、下痢や嘔吐など消化器症状があまり見られないという場合はインフルエンザを疑い、病院を受診することをおすすめします。

ノロウイルスの発熱はどのくらい続くの?

ノロウイルスに感染して発熱した場合、2~3日程続きますが、嘔吐や下痢によって体内からウイルスがいなくなることで嘔吐や下痢の症状は消失して解熱します。
自然と消失するため経過観察および対処療法をとることが多いのですが、患者さんの症状や状態によっては解熱剤を処方する場合もあります。発熱で辛いというときには、医師に状況を説明のうえ、相談しましょう。

また、嘔吐や下痢とともに発熱が続くことによって脱水を起こす可能性があり、脱水を起こすことによって熱が高くなってしまう場合もあります。
特に高齢者や乳幼児は高熱が長く続くと脱水を起こす可能性が高くなるため、対処療法として水分摂取の敢行が大切です。
もしも嘔吐で口からの水分摂取が困難という場合には、病院で点滴を打って対応してくれる場合もあります。心配なときは病院を受診し、適切な対処をしてもらいましょう。

おわりに:ノロウイルスでも発熱することがあるので注意は必要

ノロウイルスでも37~38度の微熱ではありますが発熱をすることがあります。一般的には、2~3日で自然に解熱しますが、子供の場合は39度の発熱が出ることもあるため、ノロウイルスであっても発熱への注意は必要でしょう。
また、下痢や嘔吐などの消化器症状が見られていないのに発熱がある場合は同じウイルス性疾患のインフルエンザになっている可能性もあります。気になる症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。

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