補聴器って一体どんなもの?補聴器の種類とメリットを知ろう!

2017/3/23 記事改定日: 2018/6/6
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

現代の補聴器は旧式のアナログ補聴器より優れているばかりでなく、はるかに小さくおしゃれになっています。でも、それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、補聴器の種類にごとのメリットとデメリット、選び方のコツをご紹介します。

補聴器の種類にはどんなものがある?

補聴器には様々な種類があり、種類によってサイズやデザイン、音が聞こえやすくなる度合いなど、違ったメリットがあります。

現在発売されているものはひと昔前のものよりも薄型化・軽量化・小型が進み目立たないものも増えてきています。またカラーバリエーションも豊富なので、自分の好みに合った色を選びやすくなりました。

以下で、補聴器の種類と種類別の特徴を紹介していきます。

耳かけ型補聴器

一般的に広く使われている補聴器で、耳にかけて使用するものです。従来のものは機械が大きく目立ってしまうという欠点がありましたが、現在では非常に小さい機種も開発されており、近くで見ないと分からないものもあります。
バリエーションが豊富で、様々な機能を内蔵しているのが特徴です。また、スピーカーとマイクが離れているため、雑音が生じにくいのがメリットでもあります。一方、耳にかける形のため、眼鏡やマスクの邪魔になったり、音の方向がわかりにくいというデメリットもあります。

耳あな型補聴器

耳の穴やくぼみに入れて使用するタイプのもので、非常に目立ちにくいのが特徴です。また、本来音が耳に入る位置で音を聞くことができるため、自然な聴覚を得やすいというメリットもあります。一方で、補聴器が耳の形に合わなかったり、皮脂や汗などによってズレると雑音を生じやすく、金額が高いというデメリットもあります。

ポケット型補聴器

音を感知する本体と繋がったコードにイヤホンを付け、それを耳に装着するタイプのものです。一見、音楽プレイヤーのようにも見え、耳に装着するタイプの補聴器とは全く異なるものです。
小型化する必要がないため、全ての補聴器の中では最も安価であり、雑音が生じにくく、大きな音を出すこともできるため、高度な難聴の人でも使用することができます。一方、持ち運びに不便であり、音を拾う場所が耳とは大きく離れた場所であるため、違和感や方向感覚がわからなくなることがデメリットでもあります。

骨伝導メガネ型補聴器

音の骨伝導を利用した補聴器であり、メガネ型をしています。耳をふさがないため、周囲の音を聞くこともでき、周囲に補聴器を装着していると知られることもありません。一方、内耳性の難聴や高度な難聴の人には使用することができず、メガネがズレたりすると正常に作動しないことがあるので、使用するときには注意が必要になるというデメリットもあります。

特殊補聴器

離れた位置にFM送信機を設置し、そこから装着した補聴器に音を送るタイプのものです。高音域の子音を聴き取りやすくするように音の周波数を変更する機能を持つものもあり、一般的に広く使われるものではなく、特殊な用途で用いる補聴器です。
離れた場所の特定の人物の声などを聴き取りやすくするというメリットはありますが、通常の生活音を聞くことはできず、高額なのがデメリットです。

補聴器を選ぶときの注意点

補聴器を選ぶときには、ご自分の聴力や難聴のタイプを正確に検査し、ライフスタイルに合わせてどのような音をよりよく聞きたいのかを考えたうえで、様々な種類の中から自分に合ったものを選ぶ必要があります。
購入前には一定時間の視聴を行い、違和感はないか、フィット感はあるかなどをチェックしましょう。また、カウンセリングや商品説明がしっかりしているお店で購入することをおすすめします。
よりよい補聴器を選ぶためにも、それぞれのメリットとデメリットをきちんと理解しておきましょう。

補助金

一般的に、補聴器の購入には健康保険は適応されず、自費での購入となります。しかし、親愛障害者福祉法で定められている聴力障害がある場合には、補聴器の購入費用の補助を受けられることがあります。
世帯の収入によっても異なりますが、購入費用の約1割はお住いの自治体から補助を得ることができるので該当する人はお住いの自治体の福祉事務所などで所定の手続きを取りましょう。また、修理費用に関しても補助を得ることが可能です。

おわりに:種類別の特徴をきちんと理解して、自分にあった補聴器を選ぼう

補聴器は、ひと昔までのものに比べて見た目も性能も良くなり、種類も豊富になっています。QOLを向上させるためには、補聴器は自分の症状や好み、生活環境にあわせて選ぶことが大切です。
種類ごとのメリット・デメリットを理解し、医師と相談しながら選んでください。

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