記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/28
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「高血圧」というと中高年以降に問題になるイメージが強いですが、まだ若い20代でも高血圧になることはあるのでしょうか?また、高血圧と診断をされる基準値はどれくらいなのでしょうか?この記事では、20代の血圧の正常値や高血圧の原因について解説します。
20代の血圧の平均値は、男性が120/73mmHg、女性が108/69mmHgとされています。これらの数値はいずれも正常範囲内の血圧で、「至適血圧」という心血管病のリスクが最も低い血圧に該当します。20代は心血管病の発症率が最も低い年代となります。
20代の高血圧患者の割合は約5%と、他の年代と比較すると低いです。しかし血圧は加齢とともに上昇する傾向があるため、20代で高血圧を患っている人は早期治療が望まれます。
20代の人が高血圧になる理由として、生活習慣の乱れが考えられます。具体的には、社会人として仕事を始めたり、親元を離れて暮らすことで、生活習慣が変化するといったことです。高血圧は、心筋梗塞や脳卒中などの原因となることもあるため、20代で高血圧と診断された人で生活習慣の乱れがある場合は、早めに改善していきましょう。具体的なポイントは以下の通りです。
体がだるい・疲れやすいなどの症状があり、他の病気の疑いがない場合は、低血圧の可能性があります。低血圧の一般的な症状として、めまい・頭痛・肩こり・耳鳴り・不眠・胃もたれ・吐き気・発汗・動悸・不整脈などがあります。
しかし、低血圧は国際的な血圧の判断基準値がなく、日本国内でも特に定められた基準値はありません。そのため、症状があっても病院を受診しない人が多いとされています。
ただ、そのまま症状を放置しておくと、日常生活に支障をきたす場合もあるので、定期的に血圧を測定することをおすすめします。明確な基準はありませんが、最高血圧が110mmHg以下の場合は低血圧の可能性があるので、症状が辛い場合には一度病院で診てもらうのもいいでしょう。
20代は心血管病のリスクが最も低いとされていますが、生活習慣の乱れなどが原因となり高血圧になる可能性があります。食生活や睡眠など不規則な生活にならないように気をつけましょう。