記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/28 記事改定日: 2019/5/28
記事改定回数:1回
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MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ダイエットを始めようとする人のなかには、糖質制限ダイエットをやってみようという人もいるかもしれませんが、糖質制限にはメリットだけでなくデメリットがあること知っていますか?
この木では、糖質制限ダイエットのデメリットについて解説していきます。
糖質制限のデメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。
糖質は人間にとって重要なエネルギー源のため、糖質制限をするとエネルギー不足に陥り、眠気や頭痛、倦怠感、ふらつき、集中力の低下といったさまざまな症状に見舞われることがあります。
糖質はお米や麺などの主食だけでなく、芋類や根菜類などにも含まれています。このため糖質制限中は食べられる食材が限られ、その分栄養も偏りがちです。
糖質制限中は炭水化物の摂取量を減らす分、肉や魚などのタンパク質の摂取量が多くなりがちです。
しかし、タンパク質を過剰摂取すると腎臓や肝臓に負担がかかり、それぞれの機能が低下する恐れがあります。
糖質制限中は炭水化物の摂取量が減りますが、炭水化物は糖質と食物繊維からできています。食物繊維は便秘解消に欠かせないのですが、炭水化物を減らす分食物繊維の摂取量も減ることで、便が排出されにくくなります。
エネルギー源としての糖質が過剰に不足すると、体内ではその代わりに筋肉を分解します。これにより、筋力が低下する恐れがあります。
糖質は身体のエネルギーの源となる非常に重要な栄養素です。ダイエットのために過度に糖質を制限するとエネルギー不足に陥って日中の活動性が低下し、運動量が減少してかえって体重が増えやすくなることもあります。
また、脳の活動にも糖質によるエネルギーが必要なため、過度な制限を続けると脳がエネルギー不足に陥って、物忘れや集中力・思考力の低下といった症状が現れることも少なくありません。
また、糖質を制限したときに体内で生成されるケトン体という物質は、人体にどのような有害な作用を及ぼすのかはっきり分かっておらず、思わぬ健康被害を受ける可能性も指摘されています。
糖質制限でダイエットする場合でも過度な制限は控え、できるだけバランスの良い食生活を心がけるようにしましょう。
ご紹介してきたように、糖質制限にはさまざまなデメリットがあります。適度に取り入れる分にはそこまで問題ありませんが、過度な糖質制限は健康を阻害しますし、ダイエットにも逆効果になることがあります。
極端に炭水化物や糖質を制限するようなダイエットは絶対にやめましょう。