記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/28
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「毎日きちんと睡眠時間をとっているのに、眠った気がしない…」「熟睡感がない」というような症状がある人は、睡眠中に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。ここでは、睡眠時無呼吸症候群の検査について解説していきます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査や治療を行なっている病院が、お住まいの近くにないか調べてみましょう。また、病院を探す際には、以下の条件を確認しましょう。
検査を受ける前に、まず眠気や既住歴に関する問診を受けます。就寝を共にしているパートナーも一緒に質問を受けることで、より詳しい睡眠中の様子がわかるので、可能であれば一緒に受診するようにしましょう。問診の結果、睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は、検査を受けることになります。
問診の結果、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあると診断された場合は、まず自宅で簡易検査を行います。いびきや呼吸のチェックを行う簡単な検査です。
自宅の簡易検査の結果、さらに詳しい検査が必要とされた場合は、入院検査(1泊)を行い、睡眠と呼吸の質を確認します。簡易検査で重症だと診断された場合は、すぐに治療に移行することもありますが、基本的には入院検査を行う場合が多いといわれています。
また、検査〜診断結果が出るまでに約1週間ほどかかります(簡易検査・入院検査を合わせて)。
簡単な検査機器を利用して、睡眠中の様子を調べる検査を行います。
センサーを手の指や鼻の下に装着して、いびきや呼吸の状態をチェックし、睡眠時無呼吸症候群の有無を確認します。簡易的な検査なので、仕事や日常生活に支障をきたすことなく検査をすることができるでしょう。
自宅で行う簡易検査は主に、パルスオキシメトリーと呼ばれる酸素飽和度を調べる検査や、気道の狭窄や呼吸状態を調べる検査などを行います。費用は、検査の種類や内容により異なるので、詳しくは医療機関に確認しましょう。
簡易検査で診断可能なのは、無呼吸の有無とその頻度のみで、脳波や熟睡度などまでは確認することができません。そのため、簡易検査で重症と診断された場合は、すぐに治療に移行するケースもありますが、より詳しいデータを取るために入院検査を行うこともあります。
入院検査では、睡眠と呼吸の質を調べる「終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査」を行います。PSG検査は専門の医療機関に1泊して行う検査ですが、翌朝の出勤前には退院可能な医療機関もあります。その他にも、検査時のタイムスケジュールや費用、必要な持ち物などは医療機関によって異なるので、事前に確認しておくようにしましょう。
以上のような項目を調べるために、多くの種類のセンサーを装着しますが、痛みなどはなく、眠っている間に検査は終了します。検査結果は、担当医や専門の臨床検査技師がデータを確認し、睡眠時無呼吸症候群の有無を診断します。
睡眠時無呼吸症候群の検査は、問診の後、自宅での簡易検査を受けます。そしてその検査結果をもとに、さらに詳しいデータが必要とされた場合は、入院検査を行う場合があります。入院検査を受ける際には、検査日のスケジュールや、早朝の帰宅が可能かなどを事前に調べて、自分の仕事や生活に支障が出ないように予定を組みましょう。