子どもを野菜ぎらいにしないための小さな工夫

2017/3/23

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ピーマンやにんじんなど、子どもが嫌がることが多い野菜。なんとか食べさせようと細かくみじん切りにしても、めざとく小さなかけらを見つけて取り除いたりしてしまうことも。いったいどんな工夫をすれば、子どもは苦手な野菜を食べてくれるのでしょうか。

野菜入りの料理を頻繁に出す

野菜を食べる子どもに育てるには、積極的に野菜を使った料理を食卓に並べることがいちばんの近道です。1日の中で、野菜をふんだんに使った料理を出すヒントを以下にご紹介します。

お弁当

学校給食ではなく、お弁当を持っていかなければいけない場合は、野菜をたくさん食べてもらえるチャンスです。たとえば、サンドイッチにレタスやきゅうりなどをはさんだり、すりつぶしたにんじんやピーマンが入ったハンバーグやミートボールを入れたりすることができます。

帰宅後

子どもはお腹をすかせて帰ってくると思います。おそらく、晩ごはんが待てないほどお腹がすいていると思うので、おやつに野菜を食べさせましょう。きゅうりのスティックや甘いミニトマトといった比較的食べやすいものでもいいですし、にんじんやセロリのスティックといった、普段なら食べたがらないものを渡してみるのもおすすめです。

晩ごはん

晩ごはんでは、野菜を2種類食べるのを習慣にさせましょう。「食べなきゃダメ」と言う必要はありませんが、毎日しつこく言い続けていると、食べるようになる場合が多いです。シチューに入っている野菜も2種類にカウントできますが、シチューには余分な脂肪分や塩分、糖分は加えないでください。また、お肉は赤身のものを使いましょう。

お菓子を家に置かない

子どもは手近なものに手を伸ばしがちです。食卓にクッキーやチョコレートを置く代わりに、野菜やフルーツを入れたボウルを置いておきましょう。冷蔵庫に新鮮な野菜や果物をカットしたものを入れて、すぐ食べられるようにしておくのもおすすめです。

また、家族で外出するときは、食べ物の出費が多くなりがちです。余計なものを食べないよう、ニンジンやセロリをスティック状にカットしたもの持って行くようにしましょう。

子どもと一緒に食べ物を選ぶ

子どもと一緒に野菜を選ぶようにすると、子どもが興味を持って食べるようになります。できるだけ早いうちから、野菜の色や形に慣れさせましょう。たとえば、子どもがお店で興味を持った野菜を買って、一緒に料理の準備をします。台所にいるとき、子どもに野菜を洗ったり、切ったりしてもらいましょう。

もし何にも関心を持たないようなら、スイートコーンやレンズ豆、エンドウ豆といった缶詰を選ばせてみるのがおすすめです。野菜の缶詰は無添加のもの、果物は天然果汁を使ったものを選びましょう。

料理に入れた野菜を隠さない

子どもが嫌いだからといって、毎回野菜をすりつぶすことはありません。隠すことで、「嫌いな野菜だからあえて隠している」ということを強調することにもつながるためです。ときにははっきりわかるくらい大きくカットし、親がその野菜を実際に食べているところを見せ、子どもにも食べるよう促すことも大切です。また、こうしたことが子どもが野菜を好きになるきっかけにもなります。

おわりに

普段から野菜を目にしたり、食べることが増えると、最初は嫌がっても少しずつ興味を持ち、口にすることが多くなります。また、ときには大きくカットしたものを出して、苦手なものを食べられるようになった、という達成感を味わってもらうことも大切。健やかな子どもに育つよう、いろんな野菜や果物を食べる機会を作ってあげましょう。

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