下痢や嘔吐を伴うノロウイルス・ロタウイルスの症状と対処法は?

2018/6/1

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

下痢や嘔吐の症状を伴うノロウイルスやロタウイルスの症状や対処法にはどのようなものがあるのでしょうか?
それぞれの原因別に解説していきます。

下痢・嘔吐の原因となるノロウイルスとロタウイルスの違いは?

  • ロタウイルス感染症
    ロタウイルスは、感染症胃腸炎の中でも感染力が強く、主に生後6ヶ月〜2歳の乳幼児に発症します。一般的には5歳までにはかかるとされています。
  • ノロウイルス感染症
    ノロウイルスに汚染された二枚貝(牡蠣など)を摂取することにより感染する食中毒です。

ノロウイルスに感染した場合の症状は?

  • ロタウイルス感染症
    • 主な症状:激しい嘔吐、下痢、39℃以上の発熱
    • 特徴:白色の便が出る事があり、水溶性の下痢による脱水症状が起こりやすいです。稀に痙攣や脳症などの合併症を引き起こします。
  • ノロウイルス感染症
    • 主な症状:腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、37〜38℃の発熱
    • 特徴:激しい嘔吐・吐き気が突然起こります。水溶性の下痢が出ますが、白色の便が出ることはありません。稀に、嘔吐物が喉に詰まり窒息するケースや誤飲性肺炎により乳幼児や高齢者が死亡する場合があるので、注意する必要があります。

ロタウイルスに感染した場合の対処法は?

乳幼児が感染した場合、脱水症状が起こりやすいため、こまめに水分補給を行う事が大切です。脱水症状が重症化したときには、病院で点滴を受けたり入院治療が必要になることがあります。ただし、市販の下痢止め薬を自己判断で使用すると、排出されるはずのウイルスが腸管内に留まることで、回復が遅れる可能性があるので注意しましょう。

また、嘔吐物が喉に詰まり窒息しないように、よく見ていてあげる必要があります。「嘔吐・吐き気が止まらない」「水分補給や食事が出来ない状態が続く」「痙攣を起こした場合」にはすぐに医療機関を受診してください。緊急の場合は、救急車の要請をしましょう。

下痢や嘔吐をしている間の過ごし方は?

水分の摂り方

子供は特に脱水症状が起こりやすいため、水分と塩分をこまめに摂取する必要があります。飲み物は、イオン飲料や経口補水液(アクアライト®・OS−1®など)・野菜スープ・冷たい味噌汁などが良いでしょう。1回量はおちょこ1杯程度を目安にし、嘔吐が続く場合は30〜60分休憩を置き、再度少しずつから飲んでみるようにしましょう。

食事の摂り方

まずは水分補給をしっかりと行い、体調が落ち着いて食欲が回復してきたら、消化吸収の良いうどんやおかゆを摂取してみましょう。

おしりを清潔に保ちましょう

下痢に含まれている消化液が長時間おしりに触れていると、肌荒れを起こす場合があります。ぬるま湯で洗い流し、柔らかい布やタオルで拭くようにしましょう(毎回洗う必要はありません)。また、市販のおしり拭きにはアルコールが含まれているものがあるので、アルコール不使用のものを使うようにしましょう。

オムツを替えたり、嘔吐物を処理した後の注意点

便や嘔吐物には様々な菌が含まれているため、オムツを替えた後や、嘔吐物の処理後はしっかりと石鹸で手を洗いましょう。

おわりに:下痢や嘔吐が続く場合は医療機関の受診を

ロタウイルスは主に生後6ヶ月〜2歳の乳幼児に発症する病気で、ノロウイルスは汚染された二枚貝などを摂取することで感染します。どちらも下痢や嘔吐の症状があるので、脱水症状に陥らないように水分・塩分を補給しましょう。また、下痢や嘔吐が長く続く場合や、水分補給ができない状態のときは、医療機関で点滴や治療を受ける必要があるので、すぐに病院を受診しましょう。

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