てんかんだと運転免許を取ることはできない?仕事で運転できる?

2018/6/4

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

てんかんの人が運転免許を取ることは出来るのでしょうか?また、運転をする職業に就くことは可能なのでしょうか?
ここでは、てんかんと運転免許との関係性について解説していきます。

てんかんの人が運転免許を取るための条件は

てんかん患者の運転免許取得・更新条件

てんかんを患っている人でも、以下の条件のいずれかを満たす場合には、運転免許の取得・更新が可能です。ただし、大型免許と第二種免許の取得は出来ないので注意しましょう。

  • 過去5年以内に発作がなく、「今後、発作が起こる恐れがない」と医師に診断された場合
  • 過去2年以内に発作がなく、「今後、○年以内の発作が起こる恐れはない」と医師に診断された場合
  • 医師による1年間の経過観察の後、「今後の発作は、意識障害・運動障害を伴わない単純部分発作に限られ、症状が悪化する恐れがない」と診断された場合
  • 医師による2年間の経過観察の後、「今後の発作は、睡眠中の発作に限られ、症状が悪化する恐れがない」と診断された場合

免許取得の手続き(新規・更新)

免許の取得・更新をする際の手続きは以下のようになります。詳細は、最寄りの警察署の運転免許窓口や運転免許センターで確認しましょう。

  • 免許を申請する際に、てんかんの病気を申告する
  • てんかんの病気があることを、主治医に診断書(公安委員会指定)に書いてもらう
  • 診断書を公安委員会に提出して、免許を取得する

虚偽申告をすることは犯罪

てんかん発作があることを本人が自覚しているにも関わらず、申告を怠ったり、虚偽の申告をした場合は、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪で罰せられることがあります。治療状況を偽って、免許の取得・更新をすることは決してしないようにしましょう。

てんかんの人が運転を伴う仕事に就くことは?

2000年前後に改正された法律では、「障害者欠格条項」の見直しが行われ、対象者の症状や能力に応じて交付や取り消しが行われる「相対的欠格事項と絶対的欠格事項」に変わりました。

  • 絶対的欠格事項
    特的の障害がある場合の資格取得は、絶対的に禁じるというもの。
  • 相対的欠格事項
    特的の障害がある場合、対象者の症状や能力に応じて交付や取り消しが行われるというもの。

現在は、以上のような相対的欠格事項に変更されたため、てんかん発作のために免許や資格が取れないというケースが少なくなりました。しかし、本人の発作の程度によっては、一部職種への就職や資格取得が制限されることもありますので、注意しましょう。

おわりに:てんかん患者でも運転免許取得・更新は可能

てんかん患者の運転免許取得・更新は、医師による発作の経過観察の後、問題ないと診断された場合に可能となります。そのため、てんかんの症状があるために絶対的に運転免許を取得できないということはありません。ただし、虚偽申告をした場合は、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪で罰せられますので、けしてしないようにしましょう。

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