てんかんで死亡することがあるって本当?原因は?

2018/6/4

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

てんかんの症状によって死亡することはあるのでしょうか?また、その原因にはどのような事が考えられるのでしょうか?
ここでは、てんかんで死亡するケースやその原因について解説していきます。

てんかんで死亡する原因は

てんかん患者が突然亡くなる確率は、一般の人の24倍にのぼるとされていて、原因としては外傷(発作による頭部外傷、交通事故など)、溺水(入浴中の発作など)、自殺などが挙げられます。

また、その他の原因としてSUDEP(sudden unexpected death in epilepsy)と呼ばれるものがあり、てんかん患者の死因の10%以上がSUDEPによるものだとされています。ただし、てんかん重積による死亡はSUDEPには含まないものと定義されています。

原因不明の突然死(SUDEP)とは

SUDEPの危険因子

  • 発作が起こる頻度が高い
  • 強直間代発作がある
  • 抗てんかん薬を多種類併用している
  • 頻繁に薬を変更している
  • 薬の服用を中断したり、怠薬をしたことがある
  • 就寝中に発作を起こす
  • 長い間てんかんを患っている
  • 若年成人である
  • 男性である
  • アルコールの過剰摂取

SUDEPの危険因子としては、以下のようなものが挙げられますが、はっきりとした原因や病態は未だ解明されていません。また、異常が生じる場所(肺、心臓、脳など)のうち、どの部分が直接的な危険因子となっているのかも判明していないのが現状です。
しかし、発作が起こる回数が多い人ほどSUDEPのリスクも高まると考えられているため、出来る限り発作の回数を減らすことが大切です。

発作の症状

ビデオ脳波モニタリング中にSUDEPで死亡した患者さんの記録では、発作後すぐに自律神経系が遮断したあと、一過性の無呼吸・徐脈・心静止が起こり、最終的に無呼吸・心静止状態が続き、心肺停止に至ったとされています。

複雑部分発作の場合は、心静止状態から回復することが多いのですが、二次性全般化発作の場合は、心静止状態になるとSUDEPとして死に至ることが多いとされています。一人暮らしの患者さんは特に注意が必要な問題なので、ご家族の方などもSUDEPのリスクについて知っておくことが大切です。

おわりに:SUDEPの予防のためにも発作の回数を減らしましょう

てんかん患者の突然死する原因の一つとして、SUDEPと呼ばれる突然死がありますが、はっきりとした原因や病態は未だ解明されておらず、直接的な危険因子も判明していません。しかし、発作が起こる回数が増えるにつれてSUDEPのリスクも高まると考えられているため、発作を引き起こす原因を避け、起こる回数を減らす事が大切です。

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