記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
二日酔いのときはお風呂に入ってサッパリしたいものですが、そもそも二日酔いの状態でお風呂に入っても大丈夫なのでしょうか?それとも、体調が悪化する危険性はあるのでしょうか?お風呂に入るときに知っておきたいポイントをまとめました。
「二日酔いのときは、熱いお風呂に入ってサッパリさせる」という方もいるかもしれませんが、二日酔いの状態でお風呂に入ると、脱水症状を起こす危険性があります。
まず、アルコールには利尿作用があるため、お酒を大量に飲んでも水分補給にはなっておらず、むしろ体内では水分が不足した状態になっています。つまり、二日酔いの状態でお風呂で汗を流してしまうと、脱水症状を招く可能性があるのです。また、熱いお風呂で血行が急激に良くなると、めまいや吐き気などに見舞われることもあります。
基本的には、二日酔いの状態で湯船に浸かることは避けておきましょう。二日酔いの症状が軽いようなら、少しの時間であれば入っても問題ないかもしれませんが、お風呂に入るときは、まず、入浴前に水やスポーツドリンクなどで必ず水分補給を行ってください。そしてお風呂の温度調整も重要です。38℃くらいのぬるめのお湯に短めに浸かり、お風呂から出た後の水分補給も忘れず行いましょう。
頭痛や吐き気、ふらつきなどの症状がなければ、二日酔いの日の朝風呂はおすすめです。汗に含まれるアルコールの匂いが消え、気分がリフレッシュされます。
先述の通り、二日酔いの状態で熱いお風呂に長々浸かると、脱水症状を起こす恐れがあります。しかし、熱めのシャワーをさっと浴びるだけであれば問題ないでしょう。全身をさっと温めるだけなら脱水症状のリスクもそれほど高くはありません。
二日酔いのときはもちろん、お酒を飲んだ直後のお風呂も危険です。具体的には、以下のようなリスクがあります。
二日酔いのときの体は水分不足の状態のため、お風呂に入ると脱水症状を起こしたり、めまいや吐き気に見舞われたりする可能性があります。必ず入浴前後に水分補給を行い、ぬるめのお湯に短時間浸かるだけで済ませるようにしましょう。