胆石の症状とは? 腰痛や下痢は胆石症のサイン?

2018/6/11

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

胆石とは胆のうや胆管にできた結晶のことで、この胆石によって痛みなどが引き起こされる病気の総称を「胆石症」といいます。今回は、この胆石症を発症するとどんな症状が起こるのかについて解説します。

腰痛や背中の痛みは胆石の症状!?

胆石症にはいくつかの呼び方があります。胆石が胆のうにあるときは「胆のう結石症」、胆管にあるときは「総胆管結石症」、肝臓内の胆管にあるときは「肝内結石症」と呼びます。

日本では、胆のう結石の患者が全体の約8割を占めるのですが、この胆石が胆のう内にある状態では、無症状の場合がほとんどです。胆石が胆管へと移動し、小さいまま残っている場合も無症状のことが多いですが、胆石が胆管を塞いだときには、腰痛、背中やみぞおちの痛みを感じることがあります。

具体的には、右の肋骨の下あたりから背中にかけて、抜けるような痛みを感じることが多いといわれています。ただ、人によって痛みを感じる場所は異なり、みぞおちや腰痛、右の肩甲骨などさまざまです。また、痛みの種類もさまざまで、鋭く差し込むような痛みを感じる人もいれば、鈍痛を訴える人もいます。

上記の痛みは「胆石発作」とも呼ばれ、食後30分〜2時間の間に起こることが多いです。

胆石の症状で吐き気や下痢が起こる?

そもそも胆のうは胆汁(肝臓で作られる、脂肪や炭水化物の消化を促す消化液)を一時的に溜めておく場所ですが、胆石によって胆管が詰まり、胆汁が十二指腸へ流れなくなると消化不良になり、下痢や吐き気を引き起こすことがあります。
これらの消化器症状は、特に脂っこい食事をとった後に起こることが多く、強い痛みによって吐き気や嘔吐が起こる場合もあります。

発熱も胆石の症状?

胆石によって胆のう内の胆汁が留まり、そこで細菌感染が起こると「急性胆のう炎」の状態になり、38℃以上の発熱がみられることがあります。腹痛を伴うことが多く、右の肋骨の下あたりを押されると痛みを感じるのが特徴です。

胆石の症状で顔色が黄色くなる!?

胆石が胆道にはまり込んだり、急性胆嚢炎を起こしたりすると、胆汁の流れが悪くなることで皮膚や目に黄疸がみられることがあります。この黄疸は、胆汁の色素であるビリルビンによって引き起こされる症状で、ビリルビンの数値は採血で測定することができます。

おわりに:腰痛や腹痛、吐き気、黄疸などの症状が出たら病院へ

胆石が胆のうにあるうちは自覚症状がないことが多いですが、胆石が胆管を塞いでしまうと、腰痛や背中、みぞおちの痛みを感じたり、吐き気を催したりすることがあります。特に、発熱や黄疸など胆のう炎の症状が出たときは早期治療が必要なので、何か異変に気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。

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