歯磨き粉でホワイトニングはできる?海外の製品は使ってもいい?

2018/6/28

記事監修医師

日本赤十字社医療センター、歯科・口腔外科

川俣 綾 先生

歯磨き粉だけでホワイトニングをすることは可能なのでしょうか?また、海外の歯磨き粉を使用しても大丈夫なのでしょうか?ホワイトニング効果のある歯磨き粉や、海外の製品について解説していきます。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉で、歯は本当に白くなるの?

歯を白くするためには、過酸化水素という成分が重要な要素となるのですが、市販のホワイトニング歯磨き粉には過酸化水素が含まれていないため、歯を白くする効果はありません。歯科医院のホワイトニング薬剤に含まれている過酸化水素には、歯の表面のエナメル質構造を変化させる作用があるため、歯が白く見えるようになっているのです。

市販のホワイトニング歯磨き粉に過酸化水素が含まれていない理由

日本の薬事法では、過酸化水素は劇物と認定されているため、市販の歯磨き粉には使用できません。取り扱いは、歯科医師免許を持つ医師のみとされています。

市販のホワイトニング歯磨き粉の効果

市販のホワイトニング歯磨き粉には、歯の表面の汚れを落とす効果があるので、コーヒーや食べ物による歯の表面の着色汚れが原因となる場合は、市販のホワイトニング歯磨き粉で白くすることができます
しかし多くの場合、歯の変色の原因は、表面のエナメル質の奥にある象牙質の変色によるものが多く、表面をいくら綺麗にしても白くならないので注意が必要です。

アメリカのホワイトニング歯磨き粉は安全?

歯磨き粉に過酸化水素の使用を禁じているのは、日本の薬事法です。実際、過酸化水素の使用が許可されている国では(アメリカなど)、過酸化水素を含むホワイトニング歯磨き粉が販売されています。

このような歯磨き粉は、海外のお店やネット通販でも購入できますが、あまりおすすめできません。日本では過酸化水素は身体に害を及ぼす恐れがあるとされているため、自己判断で使用して身体に不調が生じる可能性も充分にあります。また海外の歯磨き粉は、その国の人の使用を前提とした設計がなされているので、体格の異なる日本人が使用することにより、身体に異常が起こる可能性もあります。

ホワイトニング効果のある歯磨き粉の使用時の注意点は?

研磨剤による歯や歯茎へのダメージ

汚れを落とす効果のある研磨剤は、使用しすぎると表面のエナメル質や歯茎にダメージを与え、知覚過敏や虫歯を引き起こす可能性があります。また、エナメル質が薄くなることで、余計に着色しやすくなったり、奥の象牙質の変色が目立つことで、歯が黄ばんで見えることがあるので注意しましょう。

ホワイトニング歯磨き粉を使う際のポイント

  • 強く磨きすぎないようにする
  • やわらかめの歯ブラシを使用する
  • 毎日は使用せず、週に1回など間隔をあける
  • 歯茎へは使用しないようにする

おわりに:ホワイトニング歯磨き粉は表面の着色汚れには効果がある

市販のホワイトニング歯磨き粉には過酸化水素が含まれていないため、歯を白くする効果はありませんが、歯の表面の汚れを落とす効果があるので、コーヒーや食べ物による歯の表面の着色汚れは落とすことができます。また日本の薬事法では、歯科医以外の過酸化水素の使用を禁じているため、海外の歯磨き粉を安易に使用することはおすすめできません。ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用する際は、研磨剤による歯や歯茎へのダメージに注意して使うようにしましょう。

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