記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/6/12 記事改定日: 2019/9/11
記事改定回数:1回
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MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
円形脱毛症の場合シャンプーは毎日行ってもいいのでしょうか?また、どのようなシャンプーを使えばいいのでしょうか?円形脱毛症のシャンプー方法やおすすめのシャンプーを解説していきます。
円形脱毛症の人は、髪の毛を洗うことに抵抗があるかもしれませんが、洗わないと症状がさらに悪化する可能性があります。シャンプーは毎日行うようにしましょう。
円形脱毛症の改善や悪化防止のためには、正しい方法でシャンプーして頭皮を守ることが大切です。以下のことに気をつけて、頭皮に優しく髪を洗ってあげましょう。
シャンプー剤をつける前にお湯でざっと洗うと、髪の毛の汚れの大部分を落とすことができます。また、髪を濡らす前にブラッシングすると、油分が浮き出てくるのでさらに汚れが落ちやすくなります。
シャンプー剤を頭直接つけて頭皮で泡立てると、髪の毛や頭皮にダメージを与える可能性があります。髪の毛につける前に手で泡立てるようにしましょう。
爪を立てて強く洗うと、頭皮を傷つける恐れがあります。指の腹を使って、優しくマッサージするように洗いましょう。軽くこするだけでも、汚れは自然に落ちます。
洗い終わった後は、しっかりと洗い流しましょう。シャンプー剤が頭皮に残ったままだと、抜け毛や炎症を引き起こす原因となります。また、リンスやコンディショナーを使う場合も、洗い残しがないよう、しっかりとすすぎましょう。
円形脱毛症は頭皮への刺激をできるだけ避けた方がよいといわれています。そのため、シャンプー剤もできるだけ刺激が少ないものを選んだ方がいいでしょう。刺激が少ないシャンプー剤として、以下のようなものがあります。
以下で詳しく紹介していきましょう。
アミノ酸系シャンプーの洗浄主成分は、人の髪の毛や皮膚などを構成している成分と同じ「アミノ酸」です。洗浄力は少し弱いものの、頭皮への刺激が少ないとされています。
「ココイル○○」「ラウロイル○○」という成分が、アミノ酸系洗浄成分となります。ただし中にはこれらの成分を含んでいても、高級アルコール系や石けん系界面活性剤の割合が多いものもあります、きちんと「アミノ酸系シャンプー」「アミノ酸シャンプー」と表記されているシャンプーを選びましょう。
シリコンには、髪の毛の艶を出したり指通りをよくする効果があります。しかし、吸着力が強いため、髪の毛や頭皮に洗い残しがあると、炎症や痛みを引き起こす原因となります。そのため、ノンシリコンのシャンプーは髪の毛や頭皮への刺激が少ないとされています。
一般的なシャンプーの種類には、アルカリ性と弱酸性のものがありますが、円形脱毛症の人は弱酸性のものを選ぶようにしましょう。人の肌はもともと弱酸性なので、同じ性質のものを使用することで頭皮への刺激を少なくすることができます。
無添加シャンプーとは、皮膚障害を引き起こす可能性のある成分が含まれていないシャンプー剤のことです。
シャンプーに含まれている主な添加物には、人工成分と天然成分の2種類あり、人工成分は肌の弱い人にとって負担になります。一般的な人工成分として、「シリコン」「エタノール」「合成香料・着色料」「防腐剤」などがあります。円形脱毛症の人は、これらの成分を含まないシャンプーを選ぶようにしましょう。