記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/7/19
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
普段、私たちが何気なくとっている睡眠は、心身の健康や日々の活力に大きく影響する重要なものです。今回はそんな睡眠がもたらす具体的な健康効果や、その効果を高めるための方法・ポイントについて、具体的にご紹介していきます。
睡眠には、短期的・長期的視点の両方から見て、以下のような健康への効果が期待できます。
上でご紹介したような睡眠による効果を高めるためのポイントを、8つご紹介していきます。
睡眠中に胃や腸が消化のために働いていると、眠りが浅くなり睡眠の質が落ちる原因となるため、遅くとも寝る3時間前には食事を済ませておきましょう。
難しい場合は、就寝前の食事を消化の良い軽めのものにするなど工夫してください。
眠気は、体温が下がるときに誘発されやすいといわれているので、以下のような温かい飲み物を摂ると自然な眠気を誘い、高い睡眠効果を得るのに役立ちます。
※コーヒー、紅茶、緑茶などカフェインを含むものは入眠の妨げとなるので避けてください。
身体をゆっくりと温め、心身をリラックスさせてくれるぬるめのお湯への30分以内の入浴は、速やかな入眠と質の高い睡眠に効果的です。
川や海などの水音やクラシック音楽など、ヒーリングミュージックと呼ばれる音楽にはリラックス効果があるため、睡眠効果を高めるのに役立ちます。
タンパク質に含まれる必須アミノ酸「トリプトファン」は、睡眠中の身体の修復・回復や、良質な睡眠に必要なセロトニンの材料となり、睡眠の効果を高めてくれます。
炭水化物は朝食・昼食で摂って、入眠前の夕食はタンパク質中心にするのがおすすめです。
質の高い睡眠には、規則正しい生活サイクルが非常に重要です。休日でも2度寝や夜更かしを避け、睡眠の乱れや疲れ・倦怠感を平日にのこさないようにしましょう。
体温調節がうまくいかないと、寝つきが悪くなることがあります。また、照明も睡眠の質や覚醒のしやすさに大きな影響を及ぼしますので、入眠時には不安にならない程度に明るく、朝は自然光が入って覚醒しやすいように工夫しましょう。
快眠には、枕の高さやベッドマットの硬さなど、寝具が身体に合っているかどうかも大きく影響します。身体に痛みを感じず、朝まで快適に眠れる寝具をみつけてくださいね。
睡眠は私たちが活きるために欠かせないものであり、日々の元気や健康を高めてくれます。睡眠時間の不足や質の悪い睡眠は判断や作業能力の欠如につながり、重大な過失や疾患の原因にもなりかねません。誰でも簡単に睡眠効果を高めることはできますので、この記事で紹介した内容を参考に、できるところから睡眠の質・効果を高める努力をしてくださいね。