風邪がうつる期間があるの?うつる人・うつらない人の違いはなに?

2018/7/3

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

季節を問わず誰でもかかることのある「風邪」。原因ウイルスはさまざまですが、一般的に感染してからどれくらいの期間まで、周囲にうつる可能性があるのでしょうか?うつる人・うつらない人の違いも併せてお伝えしていきます。

風邪がうつる期間は?

風邪の種類によって感染する期間は異なりますが、目安としては熱が下がって2日経過するまでと考えられます。基本的な風邪は、体内にウイルスが侵入して平均1~3日の潜伏期間を経て発症します。潜伏期間は症状があらわれるまでの期間で、この時期から感染力はあります

ウイルスが体内に入ると、免疫細胞である白血球がウイルスの増殖を防ぐために免疫力をさらに高めようとして、発熱が起こります。ウイルスが撃退できれば高い体温は必要なくなり、大量の汗をかくなどして熱は下がっていきます。熱は平均3~7日間で下がり、それから2日経過すれば、風邪の感染はほとんどなくなります。

つまり、発症から数えて平均5~9日間は風邪がうつる期間ということになります。ただし、すぐに熱が出て1日で下がり感染期間は3日間程度という場合や、症状があらわれない場合でも感染力を持つ場合もあります。

風邪がうつる人とうつらない人の違いは?

風邪の直接的な原因の8割以上はウイルス感染で、触れた場所を感染源とする「接触感染」、咳やくしゃみによる「飛沫感染」、食事による「経口感染」があります。しかし、そもそも免疫力が高い人であれば風邪がうつることはほぼありません。

感染してしまっても、発症の仕方はその人の持つ抵抗力によって異なります。抵抗力の弱いお年寄りや子供、疲労やストレス、日ごろの不摂生などで免疫力が低下している人などは、ウイルスに感染しやすくこじらせやすいでしょう。

また、風邪の間接的な原因として、気候やその時々の身体の状態もあります。ウイルスが活発になりやすい寒さや乾燥、侵入路となる鼻やのどの粘膜の乾燥は、防御力を低下させて風邪をひきやすくします。身体を温かくし、乾燥した空気を避けるだけでも、風邪はうつりにくくなります。

風邪をうつさないためにできることは?

まず、飛沫感染を防ぐために「マスクをする」ことです。また、接触感染でウイルスをひろげないために「手洗い、うがいをする」ことも効果があります。手を拭いたタオルなどは家族や他の人に使わせないようにします。うがいは別の細菌の侵入を防ぐ効果が期待でき、風邪をこじらせることによって感染のリスクを大きくしてしまうのも防ぎます。

換気をする」ことも大切です。感染者がいる部屋はウイルスがばらまかれた状態になってしまいますが、換気によってそれらを外に出し、さらに日光(紫外線)に当てることでウイルスを不活性化することができます。

また、空気の乾燥がウイルス感染を広げやすいことから、「加湿する」ことも効果があります。湿度が高いほど、また気温が高いほど、ウイルスの生存率は下がります。温度21~24℃で湿度50%を保てば、ウイルスの生存率は数%にまで落ちるといわれています。

おわりに:熱が下がってから2日程度は風邪をうつす可能性がある。免疫力を高めて予防を

風邪の感染期間は、潜伏期から始まり熱が下がってから2日間が目安です。風邪の種類よって変わりますが、発症から5~9日間はうつる可能性があります。日ごろから抵抗力のある身体づくりを心がけるとともに、疲労やストレスをためないようにし、寒さや乾燥を避けることが大切です。

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