風邪がうつりやすいのはどんな人?感染しにくくするための対処法は?

2018/7/3 記事改定日: 2020/5/14
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

風邪は季節を問わず誰でもかかる可能性がある病気です。治るまでには数日間かかってしまうものですが、感染してからどれくらいの期間まで、家族や職場など周囲の人にうつす可能性があるのでしょうか?風邪にうつる人・うつらない人の違いと一緒にお伝えしていきます。

風邪がうつる期間は?

風邪の種類によって感染する期間は異なりますが、目安としては熱が下がって2日経過するまでと考えられます。

潜伏期間も感染のおそれはあるの?

いわゆる「普通の風邪」であれば、体内にウイルスが侵入して平均1~3日の潜伏期間を経て発症します。潜伏期間は症状があらわれるまでの期間で、この時期から感染力はあります。

風邪が発症して治るまで体で起こっていること

ウイルスが体内に入ると、免疫細胞である白血球がウイルスの増殖を防ぐために免疫力をさらに高めようとして、発熱を引き起こします。ウイルスが撃退できれば高い体温は必要なくなりますので、大量の汗をかくなどして熱は下がっていきます。

熱は平均3~7日間で下がり、それから2日経過すれば、風邪の感染はほとんどなくなります。つまり、発症から数えて平均5~9日間は風邪がうつる期間ということになります。潜伏期間を含めるともう少し長くなることに注意しましょう。

風邪の感染力の持続期間
  • 潜伏期間は平均1~3日間
  • 発症から熱が下がるまでは平均3~7日間
  • さらに感染力がなくなるまで平均2日間

ただし、熱が1日で下がり3日間程度で症状が治まった場合や、自覚症状があらわれない場合でも感染力を持つことがあります。

風邪がうつる人とうつらない人の違いは?

風邪の直接的な原因の8割以上はウイルス感染で、「接触感染」「飛沫感染」「経口感染」が代表的な感染経路です。

接触感染
ウイルスが付着したものや場所を介して感染
飛沫感染
ウイルスに感染している人の咳やくしゃみによる感染
経口感染
ウイルスが付着した食べ物などを食べることで感染

感染しても、発症の仕方や症状の程度はその人の持つ免疫力や抵抗力によって異なります。

風邪がうつりやすい人

免疫力が低下している人は風邪がうつりやすく、症状がひどくなる傾向があります。

  • お年寄り
  • 子供
  • 疲労やストレスが蓄積している人
  • 不摂生な生活をしている人

上記のうつりやすい人とは反対に、ウイルスに対する免疫力が高い人であれば風邪がうつる心配はあまりありません。
また、風邪をひきやすくする間接的な原因として、気候やその時々の身体の状態もあります。

風邪をひきやすくなる条件
  • 寒さ
  • 乾燥
  • ウイルスの侵入路となる鼻やのどの粘膜の乾燥

これらの条件に当てはまると、ウイルスに対する防御力を低下させて風邪をひきやすくします。身体を温かくして乾燥した空気を避けるだけでも、風邪はうつりにくくなります。

風邪をうつさないための5つのポイント

「マスクをする」「手洗いをする」「うがいをする」「換気をする」「加湿をする」の5つのポイントをまもり、風邪をうつしたりうつされたりしないようにするのがおすすめです。

マスクをする

マスクは風邪の原因となる病原体が含まれた飛沫を鼻や口から吸いこむのを防止する効果があります。また、自身が風邪をひいているときに周囲にうつしてしまうのを防ぐ効果もあるので、咳やくしゃみ、鼻水などが出ている時は「咳エチケット」としてマスクを着用するようにしてください。
マスクの着用は、のどや鼻の乾燥を防ぐこともできることも、風邪の予防や悪化防止に役立つでしょう。

一方で、マスクは正しいく着用しないと十分な効果が得られないものです。マスクを着用するときは鼻と口をしっかり多い、できるだけ隙間ができないようにしてください。

手洗いをする

ウイルスを身の周りに拡散させないために、手洗いの徹底をして接触感染を防ぎましょう。風邪をひいている人が手を洗ったあとに手を拭いたタオルなどは、家族や他の人に使わせないようにしてください。

うがいをする

うがいはのどや口の中に入り込んだ病原体を押し出す効果があるため、風邪の予防によいとされています。ただし、うがいには感染予防効果がないとの見解も多くあり、実際のところどの程度の効果があるのかは分かっていないのが現状です。

しかし、帰宅後など病原体が体内に入り込んだ可能性があるような状況のときには、うがいも感染対策のひとつとして役立ちます。また、うがいをするときは、単なる水道水ではなく殺菌効果のあるイソジン®などが含まれたうがい薬を使用するとより一層効果があるでしょう。

換気をする

感染者がいる部屋はウイルスがばらまかれた状態になってしまいます。換気によってウイルスを外に出し、さらに日光(紫外線)に当てることでウイルスを不活性化することができます。

加湿をする

空気の乾燥はウイルス感染リスクを上昇させます。湿度と気温が高いほど、ウイルスの生存率は下がりますので、乾燥した部屋は加湿をしてください。温度21~24℃で湿度50%を保てば、ウイルスの生存率は数%にまで落ちるといわれています。

おわりに:潜伏期間や熱が下がってからも2日程度は感染に注意。免疫力を高めて予防を!

風邪の感染期間は、潜伏期から始まり熱が下がってから2日間までが目安です。風邪の種類や患者さんの健康状態によって変わりますが、発症から5~9日間はうつる可能性があります。日ごろから免疫力の高めるとともに、寒さや乾燥から体を守ることが大切です。

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