体質改善で花粉症を治したいなら漢方薬がおすすめ!

2018/6/20

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

花粉症の治療に漢方薬は効果があるのでしょうか?また、どのような漢方薬が処方されるのでしょうか?花粉症と漢方薬について解説していきます。

花粉症は漢方薬で体質改善しながら治そう

アレルギー体質には漢方薬という選択肢もある

花粉症・アレルギー性鼻炎・アトピーなどのアレルギー症状は、薬の使用により症状を抑えることはできますが、根本的な治療は難しいとされています。
また、症状を抑制する薬剤を使用することにより、眠気や集中力の低下などが起こることもあるため、注意が必要となります。
そのため、漢方薬で体質改善を促して症状を緩和するという選択肢もあります。

アレルギー症状は、アレルゲンという物質に免疫機能が過剰に反応することで起こります。また、1度アレルギーが起こると、その原因となるアレルゲンに接触するたびに同じ症状が起こるようになります。

花粉症はその代表的なもので、花粉の飛沫時期になる度に毎年、アレルギー症状が出ます。特に花粉は自分で完全に排除することができないため、アレルギー体質を改善することで症状緩和を目指すことが重要とする考え方もあります。

漢方で体質改善して花粉症治療するのはいつから始めるべき?

冬の体質改善で花粉をよせつけない体にする

風邪をひきやすい:気虚(ききょ)タイプ

東洋医学で「気」と呼ばれる生命エネルギーは、細菌やウイルス、花粉などの異物が体内に入り込まないように、常にバリアを張っていると考えらえています。
その気が不足している「気虚」という状態になると

  • 息切れ
  • 食欲不振
  • 体力低下
  • 疲労
  • 風邪

などの症状の他に、花粉にも体が過剰に反応しやすくなるといわれてます。バリア機能を高めるためには、栄養バランスのとれた食生活を心がけましょう。

ストレスが強い:気滞(きたい)タイプ

東洋医学によると、ストレスは「肝」と呼ばれる気の流れや胃腸の働きをサポートする臓器を傷つけると考えらえています。胃腸の調子が悪くなると気が作れなくなるため、ストレスを溜めないことが重要です。また、肝の働きを促す香りや野菜、酸味のある食材を積極的に摂取するのもいいでしょう。

特に女性に多い:血虚(けっきょ)タイプ

「血」は全身の臓器や組織に栄養素を運搬したり、肌に潤いを供給したり、体を温める働きがあります。また、「心(しん)」と呼ばれる精神を落ち着かせる役割もあります。
そのため血液不足が起こると、心身共に栄養不足になり、疲労感・不眠・皮膚の乾燥・手足の冷えなどの症状が引き起こされます。特に女性の場合は、毎月の月経により血液が失われるため血虚になりやすいとされていますし、皮膚の乾燥などの肌トラブルも起こりやすいので注意しましょう。

自分に合った漢方薬を使う

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
うすい水様のたんのある、咳や鼻水などのアレルギー性鼻炎や花粉症に処方されることがあります。
麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
手足の冷えを伴うアレルギー性鼻炎に効果があるといわれています。
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
鼻詰まりの症状が強い場合やアレルギー性鼻炎の人に使われることがあります。
麻黄湯(まおうとう)
鼻水が止まらない、咳、寒気などの症状がある人に処方されることがあります。
五苓散(ごれいさん)
鼻水が止まらない、むくみ、口の渇き、めまいなどの症状に対して効果が期待できます。

漢方の専門医から処方してもらう際には、「四診(望診(ぼうしん)・聞診(ぶんしん)・問診(もんしん)・切診(せつしん))」と呼ばれる診断が行われることがあります。
処方される漢方薬は、胃腸の働きを改善するものや、虚弱体質を改善するものなど、その人の症状や体質に合わせて処方されます。漢方薬の購入を考えている人は、漢方専門の薬局などで一度相談してみましょう。

おわりに:漢方薬は花粉症の体質改善に効果がある

花粉症に漢方薬を用いることで体質改善を促したり、眠気が起きない漢方薬を用いて眠気を避けることなどができます。花粉症に対して用いられる漢方薬には、小青竜湯や麻黄附子細辛湯などがあり、その人の症状や体質に合わせて処方されます。ただし、漢方薬の購入をするときには「四診」と呼ばれる東洋医学独自の見立てをされることがあるなど、一般の治療とは違った考え方で治療が進められる可能性があることは覚えておきましょう。

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