紫外線から身を守るためには、服やクリームで肌を守ることが重要

2017/3/23

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

紫外線を浴びすぎるとシミやシワ、日焼けの原因になるだけでなく、最悪の場合、皮膚がんの原因にもなるこわいもの。美容のためだけではなく、自分の健康を守るためにも、紫外線から身を守る方法を知り、適切に取り組むことが大切です。

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予防方法

紫外線による肌の損傷を防ぐために、以下のような予防を行うことが大切です。

日焼け止めを使う

SPFが高いほど、紫外線から肌を守る効果が高いです。一般に、SPF15以上の日焼け止めを使用することが推奨されています。全身に使える日焼け止めの場合、UVAおよびUVBの両方をブロックする効果があります。

日焼け止めは、外出する30分前に塗ってください。耳、唇、生え際といった、塗り忘れやすい部分も忘れず日焼け止めを塗ってください。また、日焼け止めは2時間ごとに塗り直す必要があります。そして、水泳やスポーツなどで汗をかいた後も塗り直してください。

直射日光が強い時間帯は外出を避ける

午前10時から午後4時の間は太陽の日差しが最も強い時間帯なので、直射日光は避けてください。

こまめに日陰に入る

直射日光の下で長時間過ごすのは危険です。適宜屋内や日陰に入ったり、日傘を使ったりしてください。

肌を覆う

紫外線から肌を守るために、衣服や帽子を着用してください。特に、乳児や子どもは肌が敏感なため、帽子や衣服で覆うことがとても重要です。また、目から紫外線が入るのを防ぐために、紫外線をカットするサングラスをかけることも大切です。

上記のほか、抗生物質や避妊薬を服用している場合、服用していないときよりも日光と紫外線に敏感に反応してしまう副作用があります(副作用については、医師もしくは薬剤師にお尋ねください)。

注意すべきこと

紫外線は、水、コンクリート、砂、雪の表面で反射します。このような場所では、スキー日焼けなど、直射日光によるリスクがさらに高まります。害悪を受けるリスクが高まります。また、曇り空でも日焼けをすることがあります。曇っているからといって日焼け止めを塗らない、といったことがないよう気をつけてください。

また、日焼けベッドは絶対に使わないでください。日焼けベッドや日光ランプには紫外線が多く含まれているため、直射日光ではないからといって安全というわけではありません。 また、日焼けを促す製品(日焼けオイル、ローション、ピルなど)も使用を控えたほうがよいでしょう。

もし安全に日焼けしたい場合は、日光を用いないセルフ・タンナーを使うのがおすすめです。ローションやスプレー、メイクなどで、肌を傷つけることなくその色を変えることができます。また、エアブラシでも日焼けができます。セルフ・タンナーを使えば、メラニンは生成されないため、肌を傷つけることはありません。

病院へ行くときは

皮膚がんが気になる場合、定期的に肌の検査を受けるのが、がんの早期発見に役立ちます。早期発見については、皮膚に見慣れないシミやほくろなどができていないかを自己チェックすることも役立ちます。

もし異常(痛みやかゆみがある、色や形が変わったシミがある、など)に気づいたら、医師にご相談ください。医師は皮膚組織の状態を確認するために、シミの一部または全部を取り除いて検査を行います。もしがん細胞が見つかった場合、医師の治療が始まります。

おわりに

紫外線の影響をなるべく受けないようにするためには、日焼け止めや日傘、長そでの洋服などで肌の露出を防ぐことが大切。それでももし、皮膚に見たことがないシミができたり、そのシミが痛みやかゆみを伴う場合は、医師の診察を受けましょう。

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