記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/7/7
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
蒸し暑い時期になってくると、気になり始めるのが足の臭い。帰宅してパンプスやサンダルを脱いだときの臭いに、お悩みの女性も少なくありません。今回はそんな女性たちに向けて、足の臭いやパンプス・サンダルの臭いの原因や、有効な臭い対策についてご紹介していきます。
パンプス、ミュール、サンダルなど、女性には足元のオシャレを彩ってくれるさまざまな種類の靴があります。特に蒸し暑い夏場は、素足でサンダルやパンプスを履くことも多くなると思いますが、実はこれらの靴は臭いの原因菌が大量発生しやすいのです。
そもそも、足の臭いは汗と雑菌が混じり合うことで発生します。そして足裏は他の部位と比べて汗腺が多いため、1日あたりコップ1杯分もの汗をかくともいわれています。
しかし、こうした足の汗自体にはほぼ臭いはありません。汗とともに流れるバクテリアなどの雑菌が、足の古い角質や汗などを分解する際に、臭いを発するようになります。
例えばサンダルは、通気性がいい分汗をかきにくく、臭わないイメージがあるかと思いますが、足を覆う部分が少ない分、地面の汚れやほこりが足の汗と混ざることで、臭いがキツくなることがあります。
また、素足でパンプスを履くのもNGです。かいた汗がそのまま靴に染み込み、臭いの原因菌が繁殖しやすくなってしまうからです。
では、こうしたパンプスやサンダルの臭いや、足自体の臭いを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?おすすめの対策をご紹介していきます。
靴には足からうつった雑菌が付着しており、連続して履き続けると汗や雑菌が乾かず、臭いの原因となります。お気に入りの靴だとしても、1日履いたら3日間は休ませ、3足くらいの靴をローテーションで使うようにしてください。靴は3日間陰干しすることで、臭いの原因菌の増殖を抑制できるといわれています。
足の角質やアカは、臭いの原因菌のエサとなります。殺菌効果の高い石鹸で毎日足を念入りに洗い、古くなった角質も除去しておくようにしましょう。
パンプスやサンダルを脱いだら、消臭・殺菌スプレーをかけて、乾燥剤を入れるようにしましょう。高温多湿な状態にしないことで、臭いの原因菌の増殖を防ぐことができます。
パンプスを履くときはストッキングやフットカバー、靴下などを履くようにしましょう。消臭加工の施されたものも販売されています。
足の臭いの原因成分は「イソ吉草酸」と考えられており、足用のデオドラントスプレーには、このイソ吉草酸をつくる常在菌を抑制する殺菌成分が含まれています。靴下などを履く前に足裏全体や指の間にスプレーをすると効果的です。
サンダルやパンプスは、スニーカーや革靴と比べると臭いがこもりにくいイメージがあるかもしれません。ただ、毎日履き続けたり、素足で長時間履いたりすると、足の臭いの原因となることがあります。ご紹介したようなケアをしっかり実践して、臭い対策に努めましょう。