記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2025/2/19
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
アレルギー性鼻炎では、花粉やハウスダスト(小さなホコリに含まれるダニ・カビ・細菌・人やペットの毛とフケなど)が原因で、鼻水・鼻詰まりなどの症状が現れます。この記事では、アレルギー性鼻炎の原因と症状を引き起こす仕組み、なりやすい人の特徴と対策について解説していきます。
アレルギー性鼻炎とは、おもな症状として「透明のサラサラした鼻水が出る」「鼻詰まり」「突発的で連続するくしゃみが出る」が現れるアレルギー疾患です。空気中に漂っている花粉やハウスダストなどのアレルゲンが、鼻の粘膜から侵入することにより起こり、アレルゲンの種類により以下の2種類に分けられます。
アレルギー性鼻炎は、以下のような抗原抗体反応により引き起こされます。
アレルギー性鼻炎は、以下の人がなりやすいといわれています。
一般的には、親がアレルギー体質を持っている場合、子どもにも遺伝しやすいといわれています。しかし、花粉やハウスダストなどのアレルゲン(抗原)の吸入量が少なければ、発病しないこともあります。アレルギー体質のある人は、マスクや眼鏡を装着する・部屋をこまめに掃除するなど、アレルゲンをできる限り吸い込まないような対策を心がけましょう。
都会など、コンクリートが多い環境では花粉が舞い上がりやすくなっていますし、道路の粉塵や大気汚染なども症状悪化の原因となるといわれています。外出するときはマスクや眼鏡を装着し、帰宅時は着替えや手洗い、洗顔、洗髪、鼻洗浄などを行いましょう。
また、洗濯物を外干しせず部屋干しにする・掃除機でこまめに掃除する・部屋の換気はなるべく夜間に行う・ダニの住処となりやすいカーペットやぬいぐるみなどは置かないようにする・空気洗浄機を置くことなども対策になります。
疲労やストレスが溜まると、アレルゲンに対して過敏に反応しやすくなるといわれています。規則正しい生活習慣やストレス解消・リラックスする時間を持つことなどを心がけ、日頃から疲労やストレスを溜めないようにしましょう。飲酒が影響する場合もありますので、可能なら減酒・禁酒することをおすすめします。
高たんぱく質・高カロリー・高脂肪の食生活や特定の食べものばかりを食べる偏った食生活は、アレルギー症状を悪化させやすいといわれています。栄養バランスの整った食生活を心がけ、卵・牛乳・大豆などのアレルギー症状を引き起こしやすい食品や加工食品・食品添加物を多く含む食品、塩分・糖分・香辛料・アルコールなどは摂り過ぎないように気をつけましょう。
アレルギー性鼻炎とは、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが鼻の粘膜から侵入することにより起こり、透明のサラサラした鼻水が出る」「鼻詰まり」「突発的で連続するくしゃみが出る」の症状が出るアレルギー疾患です。くしゃみ・鼻水・鼻詰まりなどが悪化すると日常生活にも支障が出るようになりますので、症状に気づいたときは早めに医療機関を受診しましょう。