アレルギー性鼻炎とは?くしゃみや鼻水が止まらなくなるのはなぜ?

2018/7/17

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

よく聞く「アレルギー性鼻炎」とはどのような病気なのでしょうか?アレルギー性鼻炎の主症状としてはくしゃみや鼻水が有名ですが、なぜそういった症状が出るのでしょうか?以降で解説していきます。

アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎とは、「透明のサラサラした鼻水が出る」「鼻詰まり」「突発的で連続するくしゃみが出る」の3つの症状が主に出るアレルギー疾患です。
主な発症原因は、空気中に漂っている花粉やハウスダストなどのアレルゲンが鼻の粘膜から侵入することにより起こるとされています。具体的には、そのアレルゲンの種類により以下の2種類に分けられます。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)
スギ花粉やヒノキ花粉などのアレルゲンにより発症し、毎年同じ季節に症状が出ます。
通年性アレルギー性鼻炎
室内塵、人やペットのフケ、埃、カビ、ダニ、細菌などのハウスダストが原因となり発症し、季節を問わず起こります。最近は、冷暖房や住宅の密閉化などの要因から患者が増加しているとされています。

アレルギー性鼻炎はなぜ起こる?

アレルギー性鼻炎は、以下のような抗原抗体反応により引き起こされるとされています。

  1. 空気中を漂っているアレルゲン(抗原)が、鼻粘膜に付着します。
  2. 体内にアレルゲン(抗原)に対する抗体が産生され、肥満細胞と合わさります。
  3. その後再びアレルゲンが体内に侵入してきたときに、アレルギー誘発物質(ヒスタミン)が肥満細胞から出されると、ヒスタミン受容体とくっつくことで、さまざまなアレルギー反応(鼻水・鼻詰まり・くしゃみなど)が引き起こされます。

どんな人がアレルギー性鼻炎になりやすいの?

アレルギー体質を持っている人

親がアレルギー体質を持っている場合、子供に遺伝しやすいとされていますが、花粉やハウスダストなどのアレルゲン(抗原)の吸入量が少なければ、一生発病に至らないこともあります。アレルギー体質のある人は、なるべく抗原を吸い込まないように普段から気をつけましょう。

都会に住んでいる人

都会はコンクリートが多く、花粉が舞い上がりやすくなっているため注意が必要です。

また、道路の粉塵や大気汚染なども症状悪化の原因となるため、外出するときはマスクや眼鏡を装着し、帰宅時は着替えや手洗い、洗顔、洗髪、鼻洗浄などを行いましょう。
その他の対策として、洗濯物を外に干さない、掃除機でこまめに掃除する、部屋の換気はなるべく夜間に行う、ダニの住処となりやすいカーペットやぬいぐるみなどは置かないようにする、空気洗浄機を置くことなども効果的となります。

疲労・ストレスが多い人

疲労やストレスが溜まると、身体のエネルギーが低下したり、自律神経の乱れにより体がアレルゲンに対して過敏に反応するようになります。

そのため、規則正しい生活習慣や、ストレス解消・リラックスする時間を持つことなどを心がけ、日頃から疲労やストレスを溜めないようにすることが大切です。
飲酒はあまりよくないとされていますが、睡眠不足気味の人は、入眠しやすいように寝酒を飲む程度であれば大丈夫です。

偏食が多い人

高たんぱく質、高カロリー、高脂肪の食事は、アレルギー症状を悪化させるといわれています。また、特定の食べ物ばかりを食べることで、体がアレルゲンに対して過敏に反応するため、栄養バランスのとれた食事をすることが大切です。
卵・牛乳・大豆などのアレルギー症状を引き起こしやすい食品や、加工食品、食品添加物を豊富に含む食品、塩分・糖分・香辛料・アルコールなどは摂り過ぎないように気をつけましょう。

こんな症状が出てきたら、病院で診てもらおう

くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの症状がある場合は、医療機関を受診して一度診てもらいましょう。また、アレルギー性鼻炎は朝方に症状が出やすいという特徴があるため、朝方に症状が酷くなるという人も注意が必要です。

おわりに:鼻水や鼻詰まりが続く場合は医療機関の受診を

アレルギー性鼻炎とは、「透明のサラサラした鼻水が出る」「鼻詰まり」「突発的で連続するくしゃみが出る」の3つの症状が出るアレルギー疾患で、花粉やハウスダストなどのアレルゲンが鼻の粘膜から侵入することにより起こるとされています。くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの症状がある場合は、医療機関を受診して一度診てもらいましょう。

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