がん検診を受けた方がいいのは何歳から?費用はどのくらいかかるの?

2018/7/13

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

早期の発見・治療開始のためにも、定期的ながん検診の受診は有効な対策です。今回はがん検診の前にあらかじめ知っておきたい、がん検診を受け始めるべき年齢・頻度の目安や、検診の内容、検診にかかる費用などを解説していきます。

がん検診は何歳から受ければいい?

がんは加齢とともに発症しやすくなる傾向があるため、一般的ながん検診なら40歳以上からは年に1回以上受診すべきと考えられています。

また、乳がんなど女性特有のがんは若くても発症リスクが高いため、20歳以上で2年に1回を目安に受診することが推奨されています。

ちなみに、厚生労働省が定めるがん検診に関する指針によると、胃・大腸・肺・乳房・子宮頸部の各部位のがん検診を受けるべき頻度は、以下の通りです。

  • 胃がんの場合…50歳以上で2年に1回
  • 大腸がんの場合…40歳以上で1年に1回
  • 肺がんの場合…40歳以上で1年に1回
  • 乳がんの場合…40歳以上の女性で2年に1回
  • 子宮頸がんの場合…20歳以上の女性で2年に1回

がん検診ってどんなもの?

一般的ながん検診として実施されるのは、以下の5種類のがんを対象とした内容です。

基本的な検診内容として定められている5種類のがん検診

《1》 胃がん検診
問診と胃X線検査(バリウム検査)、または胃内視鏡検査(胃カメラ)を行う
《2》 大腸がん検診
問診とあわせて、便潜血がないか調べるため検便を行う
《3》 肺がん検診
問診と胸部X線検査、必要なら痰を調べる喀痰細胞診まで行う
《4》 乳がん検診
問診とマンモグラフィ検査、視触診を行う
《5》 子宮頸がん検診
問診、視診、細胞診、内診を行う

なお上記の検診内容は、以下3つの条件を満たすことを基準として選定されています。

  • がんになる可能性が高く、かつ死亡率の高いがんであること
  • 検診に適した安全で精度の高いスクリーニング法が確立されていること
  • 早期治療の効果が高いがんであること

がん検診の費用はどのくらいかかる?

前項でご紹介した内容の検診は市町村が実施するがん検診で受けられますが、自己負担すべき具体的な費用は、市区町村によって異なります。
目安としては400~2,000円程度といわれていますが、詳細はお住いの地域の自治体ホームページや広報誌、担当の窓口を見て確認してください。

なお、ほとんどの自治体では受診のきっかけづくりと検診費用の補助のため、一定年齢の住民を対象に「がん検診の無料クーポン」を配布しています。
毎年もらえるわけではなく、がん検診の内容もそのときの年齢によって異なりますが、うまく活用して定期的に無料検診を受けるのも良いでしょう。

検査の結果、精密検査が必要といわれたら

自治体などが行うがん検診で「精密検査が必要」という結果が出た場合は、検診を受けた病院やかかりつけ医の指示に従って、精密検査を受ける必要があります。

がん検診で「要精密検査」と判定されても、それは「がんを含め、病気の疑いのある異常が見られた」という意味で、必ずしもがんであるという意味ではありません

しかし仮にがんであった場合、精密検査を受けずに放置しておくとどんどん進行して、知らない間に命に危険が及んでしまう可能性も考えられるのです。

しっかり精密検査を受けておけば、がんでなかった場合は不安が解消されますし、もし仮にがんであっても、早期に治療を開始することができます。放っておいてもいいことはありませんので、がん検診で精密検査が必要といわれたら、できるだけ早く病院で検査を受けるようにしましょう。

おわりに:自治体の制度をうまく活用して、40歳以上は年1回以上がん検診を受けよう

厚生労働省によると、一般的な5種類のがん検診は40歳以上で年1回以上、乳がん検診は20歳以上の女性が年1回以上受診すべきという指針が定められています。がんの発覚を恐れて検診を敬遠する人もいますが、早期の発見と治療開始は、がんの寛解・完治の可能性を高めてくれます。数千円程度の自己費用、または自治体の配布するクーポンを使えば無料で受けられることもあるので、がん検診を定期的に受けるようにしましょう。

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