記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/7/24 記事改定日: 2019/12/24
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
男性とのコミュニケーションは問題ないのに、女性を目の前にすると、過度の不安感や緊張感から避けようとしてしまう「女性恐怖症」。どんな症状が出ると、女性恐怖症の可能性があるのでしょうか。
この記事では、女性恐怖症の一般的な基準となる主症状や、克服の方法などについて解説します。
女性恐怖症とは、特定の対象や状況に対して過剰に恐怖を感じる「限局性恐怖症」の一種です。
文字通り、女性を恐れる症状が出るのが特徴で、男性とは普通に接することができるのに、女性に対しては過剰に緊張感や不安感を抱き、以下のような症状や態度の変化が現れ、コミュニケーションに支障が出るようになります。
なお、女性恐怖症は思春期以降から結婚するまでの若い男性に見られることが多く、男子校に通っていた人や人間関係を築くのがもともと苦手な人に発症しやすい傾向にあります。
ただし、女性でも発症することがあります。
医療機関によって多少基準は異なりますが、下記の症状に該当する数が多ければ、それだけ女性恐怖症である可能性が高いといえるでしょう。
女性に対する恐怖心や不安感は元々の性格や育った環境によって多少なりとも抱く方が多いのも事実です。しかし、女性恐怖症の方はその程度が極端なため、学校や職場などで円滑な人間関係が築けずに社会生活に支障を来すことも少なくありません。
女性に対しての恐怖心や不安感が異常に強く、女性のいる場に出ると動悸・発汗・めまいなどの身体症状が現れるケース、外出が困難になるケース、女性との接点を考えると抑うつ気分になるケースなどは精神科や心療内科などで治療を受けることをおすすめします。
女性恐怖症の治療方針は、そもそもの発症原因によって違い、発症原因としては、主に以下の2つが考えられます。
トラウマが原因の場合は、カウンセリングなどの心理療法と、抗不安薬による薬物療法などを組み合わせた治療が有効とされています。
一方、心理的なとらわれが原因の場合は、薬物療法というより、森田療法や行動療法を実施したり、女性との関わりでの成功体験を積み重ねることが、苦手意識を払拭するのに有効といわれています。
ただ、重症度や個々の原因に応じて適切な治療法は異なっていくので、まずは専門医の元で治療を進めていくことが重要です。
女性恐怖症の人(とくに男性)は、久しぶりに女性と接したり、二人きりで会話しようとすると、緊張してぎこちなくなってしまいます。
日常生活に不便がないようであればいいのですが、手足の震えなどの身体症状が見られたり、過度の恐怖感や不安感を抱いてしまうなど日常生活に支障が出るレベルの場合は、専門医のもとで治療をしたほうがいいケースもあります。
該当する症状が多ければ、一度専門機関を受診してみましょう。