記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/7/24
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
テニスなどのスポーツをする人だけでなく、中年の女性も発症することが多いとされるテニス肘。このテニス肘の予防に、ストレッチは効果があるのでしょうか?また、どんな方法でのストレッチが効果的なのでしょうか?
テニス肘は、タオルを絞ったりドアノブをひねるとき(右手の場合主に時計回り)、肘の外側から前腕、指の広範囲で痛みが起こるのが特徴です。
医学的には「上腕骨外側上顆炎」といい、テニスなどのような手や肘などを使うスポーツ選手だけでなく、運動をまったくしていない人でもなることがあります。特に40~50代の中年女性や、家事を行う主婦、パソコンを頻繁に使用する人などは発症しやすいといわれています。
テニス肘は、前腕の筋肉が緊張することが原因のひとつなので、その緊張をストレッチでほぐすことで改善する場合があります。
肘の痛みのすべてがストレッチで改善するわけではありませんが、下記のようなストレッチによってテニス肘の改善や予防につながる場合があります。
ストレッチをするときは、以下のことに気をつけましょう。
また、ストレッチをしていて痛みがひどくなったときは、やり方を間違っていたり、ストレッチが自分の状態にあっていない可能性があるので、すぐにストレッチを中止し整形外科を受診してください。
痛みが出始めてから1~2週間の間は、無理矢理ストレッチを行ったり、痛む場所を強く押すと、炎症が悪化する恐れがあります。この時期はなるべく動かさないように患部を固定して安静を保ち、どうしても動かさなければいけないときも痛みが強くならない程度の動きに抑えるようにしてください。
また、テニス肘は治療せずに放置しておいても治らないことが少なくないため、症状がなかなか改善しない場合は、専門の医療機関を受診しましょう。
テニス肘は、前腕の筋肉の緊張が原因で起こることも多いため、その場合はストレッチで症状が改善する可能性があります。ただし、状態ややり方によっては好ましくない結果がでることもあるので、まずは理学療法士や専門医に相談してからの実施がおすすめです。
なお、痛みが出始めてからすぐの間にストレッチをすると、痛みが悪化する恐れがあるので、タイミングを見計らってからストレッチを開始するようにしてください。