もう虫歯放置とはサヨナラ―歯医者さんへ行こう

2017/1/12

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

「虫歯があるのはわかってるし、最近痛みがどんどん強くなってるんだけど、怖くて歯医者に行けなくて……」とひそかにお悩みのアナタ。歯の痛み、ほうっておくと虫歯を悪化させるだけでなく、治療を長引かせてしてしまうことも。「治療が怖い、痛い、いやだ」という気持ち、歯医者さんもわかってるんです。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

歯医者が怖い理由

歯科医のもとを訪れるのが怖いと思う理由は人によって異なりますが。ただ、子どもの頃に受けた治療が痛かったことや、歯を削る音、独特の匂いなどが足が遠のいてしまう理由になるようです。

ただ、多くの歯科医が患者の恐怖や不安を理解しているという情報があります。このような歯科医は優しく丁寧に治療することを心がけているので、歯科治療ストレスをかなり減らすことができます。

最近の歯科医院には待合室に花や絵を飾っており、快適に過ごせるよう工夫されているところもありますし、スタッフも丁寧なので利用しやすくなっています。まだ歯科治療の匂いや音はしますが、治療薬を隠したり、BGMをかけて気にならなくしたりしています。また、機械そのものも進歩して、ドリル音があまり響かなくなっています。

歯科治療に対する恐怖を和らげるヒント

以下に、歯科治療に対する恐怖を和らげるのに役立ちそうなヒントをご紹介します。

理解してくれる歯科医を見つける

家族や友人に、お勧めの歯科医院がないかを尋ねてみましょう。また、歯科医を恐がる患者の扱いに慣れている歯科医を探すのもお勧めです。

見学に行く

よさそうな歯科医院を見つけたら、見学に行ってみましょう。受付と歯科医に会い、中の様子を確認してください。このとき、歯科医に行くのが不安だということを、受付と歯科医に伝え、事前にどういう患者かを知ってもらうこともよいでしょう。

予約は早朝に取る

歯科医院について考える時間を少なくするために、早朝に予約をとりまりょう。

友人を連れていく

最初は簡単な検査なので、詰め物やドリル、注射針を気にする必要はありません。歯科医のことを知るチャンスになるので、友人と一緒に行ってみてください。診察や治療中に友人がいても歯科医は気にしません。

休憩の合図を決めておく

休憩を取りたいときなど、歯科医に治療を止めてもらいたいことを伝えるためのサインを決めてください。人差し指を立てるような簡単なものでかまいません。これにより、自分で治療をコントロールしているように感じられるようになります。

本格的な治療は信頼関係を築いてから

どうしても不安なときは、いきなり虫歯治療といった本格的な治療ではなく、歯のクリーニングなど簡単なものから始めて、歯科医と信頼関係を築いてから本格的な治療に入るようにしてみましょう。

好きな音楽をかけてもらう

歯科医院に自分の携帯音楽プレーヤーやCDなどを持って行き、治療中にかけてもらうよう頼んでみましょう。リラックスできると思います。

おわりに

歯医者へ行くことを怖がる人は、本当はなんとかしたいのに、恐怖心のあまり歯科医院にいけず、もうガマンできない状態になってようやく歯科医院のドアをたたく、というケースが多いようです。医療も進歩して、痛みや苦痛をやわらげる治療方法や環境が整っていますから、違和感があったら恐れずに歯科医院へ行きましょう。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

虫歯(41) 歯(17) 歯科医院(1) 歯医者(6) 病院(59)