記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/7/23
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
花粉症対策といえば、マスクや抗アレルギー薬の服用、外出時にはマスクをつけるなどが挙げられますが、他に効果的な対策はないのでしょうか。
今回は薬以外の花粉症の治し方について、普段の生活から花粉症改善のためにできることをご紹介していきます。
花粉症は身体の免疫機能が花粉に対し異常に反応することで起こり、この免疫機能の約60%は腸が司っているといわれています。つまり腸内環境を整えることで、免疫機能の高まりと花粉症の改善効果が期待できるのです。
そういった意味では、腸内環境を整える乳酸菌を多く含むヨーグルトを食べることは、花粉症の改善に役立つ可能性があるといえるでしょう。ヨーグルトが嫌いでなく、体質的にも問題ないのであれば、食べる人がおいしく続けられる量を毎日、継続的に摂取してみてもいいかもしれません。
食物繊維は、ヨーグルトに含まれる乳酸菌と同様に腸内の善玉菌を活性化し、腸内環境を良くしてくれる働きがあります。
花粉症を直接改善するわけではありませんが、ヨーグルトとあわせて、以下のような食物繊維が豊富な食品を普段から積極的に摂るよう心がけることで、善玉菌の働きが活発になります。
睡眠不足や生活リズムの乱れは自律神経やホルモンのバランスを崩し、免疫機能をも低下させるため、花粉症悪化の一因となることがあります。
このため、規則正しい生活と十分な睡眠は、花粉症の治療や症状緩和にも効果的といえます。
以下の項目を参考に生活や睡眠の環境・リズムを見直し、花粉症の治療・改善のために質の良い睡眠を取れるよう工夫しましょう。
ここからは、花粉症治療に効果的な生活習慣とあわせて知っておきたい、花粉症を治すために避けるべき生活習慣についてご紹介していきます。
以下では、花粉症治療のために避けるべき3つの生活習慣について、それぞれの理由と一緒にご紹介していきます。
睡眠不足や生活リズムの乱れと同様、ストレスも自律神経や免疫機能を狂わせ、花粉症を悪化させる原因となり得ます。花粉症の症状が出ているときは、ただでさえストレスがたまりやすいです。
日ごろからこまめにストレスを発散し、症状へのストレスや疲れを感じたら、無理をせず休むようにしてください。
血管を拡張させ、鼻詰まりや目の充血といった花粉症特有の症状を悪化させる作用のあるアルコールの摂取も、花粉症治療にはよくありません。
ストレス解消のために適量飲む程度なら良いですが、花粉症の症状が出る期間は、必要以上の飲酒は極力避けるようにしましょう。
鼻の粘膜を刺激し、鼻づまりを悪化させる直接原因となる喫煙・受動喫煙は、花粉症に多大な悪影響を及ぼします。
花粉症の症状が出ているときは喫煙を控え、喫煙スペースにも可能な限り近づかないようにし、マスクや空気清浄機で対策を行ってください。
薬や医師に頼る以外にも、普段の生活習慣や食事内容を見直すことで、花粉症の治療や症状の緩和はできることがあります。薬の服用やマスクの使用と一緒に行えば、花粉症の症状を大幅に軽減することも可能でしょう。この記事で紹介した対策はどれも簡単で実践しやすく、体調を整えるのに効果的なものばかりですので、できそうなところから試してみてくださいね。