記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/7/23 記事改定日: 2019/7/29
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
日本は過労死大国とも呼ばれ、超過勤務によって命を落としてしまう人のニュースを度々目にすることがあります。いち早く体や心のSOSサインに気づくために、過労の症状について知っておきましょう。
長時間労働によって疲労が蓄積する「過労」の状態になると、心身ともにさまざまな影響が出るようになります。
過労というよりも、過度にストレスが溜まってしまうと、吐き気や頭痛などの身体症状が出ることがあります。
これは「身体表現性障害」と呼ばれるもので、身体的な疾患や異常がないにもかかわらず、さまざまな身体症状が持続する病気に該当します。
この身体表現性障害では、吐き気や頭痛、体の痛み、皮膚のかゆみ、動悸、めまい、呼吸困難など、幅広い全身症状を訴えるのが特徴です。
20代の女性で、自分に自信のない人や物事をネガティブにとらえやすい人に発症しやすい傾向があります。
過労を自覚したときは、無理をせずに休むことが大切です。もし十分に身体を休めるような状況にないときは、次のような部署や機関に相談して状況を改善するようにしましょう。
また、心身の異常を自覚した際には、精神保健福祉センター、いのちの電話などでも相談することができます。
電話のみでの相談や面談による相談、匿名相談可能などさまざまな相談方法がありますので、自分が利用しやすいと思うものを選びましょう。
過労の状態が長く続くと脳や心臓に負担がかかったり、あるいは精神障害を発症したりして、命を落としてしまう恐れがあります。食欲不振や睡眠障害、疲れがとれない、業務効率の低下など、気になる症状が長く続いている場合は、早めに産業医や専門の公的機関に相談することをおすすめします。