むずむず脚症候群の特徴をチェック!放置するとどうなるかも解説!

2018/8/1

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「むずむず脚症候群」という病名を聞いたことはないでしょうか?今回はこのむずむず脚症候群の具体的な症状の特徴や、放置するとどのような症状が起こるのかなどについて解説していきます。

むずむず脚症候群ってどんな病気?

むずむず脚症候群は、睡眠障害国際分類ではレストレスレッグス症候群と呼ばれており、脚がムズムズする、虫がはっているような感じがするなどの不快感が原因で起こる睡眠障害のことをいいます。人によっては脚が熱い、ほてる、痛み、冷えなどの症状が起こることもあり、夕方から夜に発生することが多いとされています。そのため、寝つきが悪くなったり、睡眠中に頻繁に目が覚めてしまったりします。

発症しやすい人

むずむず脚症候群は、年齢を問わず発症しますが、中でも60~70歳の高齢者や女性に多くみられ、女性の発症率は男性のおよそ1.5~2倍ほど多くなっています。

また、患者の半数ほどに遺伝が関係しているとされており、45歳以下の発症には家族内発症が多くみられるといわれています。ほかには、鉄分不足により神経伝達物質(ドーパミン)の受け渡しが阻害されることにより、手脚が不要な刺激に対して過敏になり、むずむず脚症候群が発症することもあります。

むずむず脚症候群の4つの特徴をチェック!

むずむず脚症候群は、以下のような4つの特徴的な症状が現れます。

脚の不快な感覚と、脚を動かしたくなる強い欲求がある
ほてる、虫が這う、痛い、かゆいような感覚を脚の奥の方に感じ、脚を動かしたくなります。
じっとしているときに症状があらわれる、または強まる
むずむず脚症候群の症状は、仕事や趣味などに集中しているときはあまり起こらず、座っているときや横になっているときに起こりやすい・症状が強まる傾向があるとされています。
脚を動かすことで症状が軽くなる、または消える
むずむず脚症候群の症状は、脚を動かすこと(脚をこすり合わせる、さする、たたく、足踏みをする、歩き回るなど)で症状が軽減したり、消失する傾向があるとされています。
夕方から夜にかけて症状があらわれる、または強まる
症状が起こりやすいのは夕方から夜にかけてで、特に就寝時に起こりやすい傾向があるため、不眠の原因となることがあります。また、症状が悪化することで、昼間にも症状が起こることがあります。

むずむず脚症候群を放っておくとどうなる?

不眠

むずむず脚症候群は、脚の不快感や動かしたい欲求を感じることで、寝つきが悪くなったり、頻繁に目が覚めてしまうため、睡眠の質が低下してしまいます。

生活の質の低下

不眠になると、日常生活にも影響を及ぶことがあり、日中の眠気、疲労感、集中力の低下など様々な症状が現れます。それにより、精神的にも支障をきたしてしまうと、不安感や抗うつなどが起こることもあります。

また、むずむず脚症候群はまだ一般的に広く認知されている病気ではないため、日中の活動性の低下を周囲の人に怠けていると誤解されてしまい、辛い思いをしてしまうことも多いといわれています。

心筋梗塞や脳卒中、うつ病などを発症するリスクが高まる

むずむず脚症候群になると、交感神経の働きが活発になることにより、血圧上昇や脈拍増加し、心筋梗塞や脳卒中などになるリスクが高まると考えられています。
また、不眠障害やうつ病のリスクも増大する傾向があるため、早期治療が必要となります。

むずむず脚症候群かな・・・と思ったら

むずむず脚症候群の可能性がある場合は、以下のような専門の医療機関を受診しましょう。

精神科
むずむず脚症候群では不眠症などの睡眠障害や、抑うつや不安などの精神的な症状が現れることがあるため、精神科ではそれらの治療が行われます。
神経内科
むずむず脚症候群は、神経に関係して症状が起こるため、脳や神経に関連する病気を診る神経内科でも治療が行われます。神経内科では主に、頭痛、物忘れ、パーキンソン病などの診断・治療を行っています。

おわりに:症状を放置せずに医療機関を受診することが大切

むずむず脚症候群は、虫がはっているような感じがするなどの不快感が原因で起こる睡眠障害のことをいいます。年齢を問わず発症し、鉄分不足による神経伝達物質の受け渡しが阻害されることにより発症することもあります。発症すると睡眠不足により不眠症になったり、心筋梗塞・脳卒中・うつ病などを発症するリスクが高まるため、症状に心当たりのある場合は精神科や神経内科を受診しましょう。

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