クラミジアのおりものの特徴は? 臭いや量に変化はある?

2018/8/3

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

性感染症の「クラミジア」は特に若い人の感染者数が多く、放置すると不妊の原因となるともいわれています。なるべく早めに発見したいものですが、女性は感染するとおりものの臭いや量などに変化はあるのでしょうか?クラミジア感染時のおりものの特徴について解説していきます。

クラミジアのおりものの特徴は?

クラミジア感染症とは、「クラミジア・トラコマティス」という病原菌が性器や直腸、喉などに感染して炎症を起こす性感染症の一種です(クラミジアには他にもクラミジア・ニューモニエなどさまざまな種類がありますが、この記事ではクラミジア・トラコマティスを扱います)。

性感染症というと、おりものの変色や悪臭などを思い浮かべる方が多いですが、性器クラミジアの場合は目立った症状が出ない傾向にあります。おりものの量が少し増えるくらいで、匂いなどの変化はほとんどありません。ただ、まれに黄色っぽい濃いおりものが出る場合もあります。

また、軽い下腹部痛や不正出血などが見られることもありますが、いずれも軽度のため症状を自覚しないケースが多いです。

おりものが臭いときに考えられる原因は?

基本的にクラミジアでは、おりものがそこまで臭くなることはありません。もしおりものからいつもと違った臭いがする場合は、以下の病気が隠れている可能性があります。

細菌性腟炎

細菌性腟炎とは、デーデルライン桿菌という腟の常在菌の一種が減少したことにより、雑菌が繁殖して起こる症状の総称です。睡眠不足や疲労の蓄積、栄養バランスの乱れ、抗生物質の服用、肥満、妊娠などさまざまな原因で起こることがあります。

この細菌性腟炎を発症すると、主に以下のような症状が見られます。

  • おりものから魚が腐ったような悪臭がする
  • おりものが灰色(あるいは黄色)がかった色になる
  • おりものが水っぽくなる
  • おりものの増加
  • 外陰部のかゆみ

トリコモナス腟炎

腟トリコモナス原虫という微生物の感染によって起こる性感染症の一種です。基本的には性行為で感染しますが、下着やタオルの共用や浴槽、便器を通じて感染する可能性もあります。

このトリコモナス腟炎を発症すると、主に以下のような症状が見られます。

  • 泡状で強い悪臭を放つおりものの増加
  • 外陰部や腟の痛み、かゆみ

淋菌感染症

淋菌という病原菌に感染したことで起こる性感染症の一種です。発症すると、主に以下のような症状が見られます。

  • おりものからの悪臭
  • おりものの増加
  • 黄緑色のおりもの
  • 下腹部痛
  • 発熱

なお、悪臭を伴う茶褐色や赤褐色、ピンク色のおりものや、性交時に出血が見られる場合は、子宮頸がんや子宮頸管ポリープなどの病気の可能性もあるので、早めに婦人科を受診してください。

おりものの量が多いときに考えられる原因は?

クラミジアになるとおりものの量が多くなることがありますが、そのほかにも先述の「細菌性腟炎」「トリコモナス腟炎」「淋菌感染症」でもおりものの増加が見られます。また、それ以外の主な原因としては下記が挙げられます。

カンジダ腟炎

カビの一種であり、常在菌でもあるカンジダ菌が、疲労やストレス、風邪による免疫力の低下などが原因で異常に繁殖し、炎症を起こす疾患です。

カンジダ腟炎を発症すると、主に以下のような症状が見られます。

  • カッテージチーズ状(豆腐カス状)の、白っぽくポロポロとしたおりものの増加
  • 外陰部や腟の強いかゆみ
  • 性交痛

おわりに:おりものの変化があってもなくても、定期的な性病検査を

女性がクラミジアに感染しても、目立った自覚症状はおりものの量が少し増えるくらいなので、感染に気づかないケースも多いです。特に自覚症状がなくても、性行為をすることのある人は定期的に性病検査を受けるようにしましょう。また、おりものの臭いや色に変化があった場合は、なるべく早く婦人科や性病科を受診してください。

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