おむつかぶれで処方される軟膏ってどんなもの?塗っておけば治る?

2018/8/22

谷口 隆志 先生

記事監修医師

川崎たにぐち皮膚科、院長

谷口 隆志 先生

赤ちゃんの肌トラブルの中でも特に多いのが「おむつかぶれ」。もしおむつかぶれができてしまったときには、どんな軟膏が処方されることが多いのでしょうか。また、軟膏以外に必要なケアはあるのでしょうか。

おむつかぶれで処方される軟膏は?

赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。ちょっとした刺激が肌トラブルの原因になることがあります。

とくに、1日に何度も汚れるお尻は大変蒸れやすく、お尻ふきで拭くとさらに刺激を受けて、おむつかぶれを引き起こします。赤ちゃんのデリケートな肌はバリア機能が弱く、頻回なおしっこやうんちで刺激を受け、悪循環に陥るのです。

このような場合には、医療機関で診察を受け、薬を処方してもらうと良いでしょう。処方される主な4種類の軟膏をご紹介します。

亜鉛華軟膏

殺菌、冷却乾燥、抗炎症作用を持つ酸化亜鉛を含んだ軟膏で肌の保護作用があり、塗ることで赤ちゃんの肌におしっこやうんちの雑菌が付くことを防ぎます。
硬さがあり、少し拭いただけでは取れにくいので、おむつ替えのたびにすべて拭き取る必要はありません。

おむつ替えのときには薬が取れた部分を塗りなおし、お風呂に入ったときによく洗い流してください。オリーブオイルを含ませたガーゼを当ててしばらくおいてから洗い流すと拭き取りやすくなります。

アズノール軟膏

炎症を抑え、肌の治りを促進する作用があります。亜鉛華軟膏と混ぜて処方されることもあります。

成分にラノリンという羊の毛から抽出した油を使っているので、ラノリンにアレルギーのある子供には使用できません。

ステロイド軟膏

ステロイドは炎症を抑える力が強いので、ひどいおむつかぶれのときに処方されます。
ステロイドの種類によって強さがあり、赤ちゃんの肌には比較的マイルドなものが処方されますが、用法容量は医師の指示にきちんと従いましょう。

抗真菌薬軟膏

治りにくいおむつかぶれには、カビが原因の可能性もあります。このような場合には抗真菌作用のある軟膏を使用して、肌の再生を促します。

軟膏さえ塗れば、おむつかぶれは治る?

医師から処方された薬の使用はもちろん、日ごろからきちんとしたケアをおこなうことが大切です。

まずおむつのなかは蒸れやすいので、こまめにおむつ替えをおこないましょう。おしりふきで拭くときはこすらず、押さえながら拭いてください。また、頑固な汚れは無理に拭き取ろうとせずに、シャワーで洗い流してあげると良いでしょう。

おしりふきで拭いたりシャワーで洗い流したりしたあとには、きちんと乾かしてください。乾かした後に、処方された薬やたっぷりの保湿剤を塗って肌を守りましょう。

そもそも、おむつかぶれができたのはなぜ?

おむつかぶれは赤ちゃんのデリケートな肌のSOSです。赤ちゃんのおしっこには、腎臓でろ過された体内の老廃物などの肌を刺激する成分がたくさん含まれています。また、うんちには腸内細菌や酵素が含まれ、とくに下痢は刺激性が高いといえます。

このようにおむつかぶれの1番の原因はおしっこやうんちですが、他にもさまざまな要因が影響しています。例えばおしりふきで拭くときに、強くこすったつもりはなくても目に見えない傷がついて、そこから炎症が始まることもあります。

また、おむつの中は汗やおしっこの湿気でむれており、むれてふやけた皮膚は傷つきやすくなります。そしてむれたおむつの中はカビが繁殖しやすい環境でもあります。なかなか治りにくいおむつかぶれの原因は、このカビによるものの可能性も高いのです。

おわりに:軟膏を塗る以外にも、正しいケアを心がけましょう

おむつかぶれの治療では、医師から処方された軟膏を塗ることも大切ですが、赤ちゃんの肌はデリケートで傷つきやすいうえに、免疫力も十分ではありません。大人が思っている以上に些細なことがきっかけで、赤ちゃんはおむつかぶれになるのです。おむつかぶれの原因を知り、予防にも努めましょう。

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