育児ノイローゼは男性もなることがあるの?改善のヒントは?

2018/8/9 記事改定日: 2020/3/13
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「育児ノイローゼ」というと、女性の姿を思い浮かべませんか?実は、男性でも育児ノイローゼになることはあるのです。以降では、男性の育児ノイローゼの特徴や対処法などについてご紹介していきます。

男性の育児ノイローゼの特徴は?

育児ノイローゼと聞くと、出産を終えて育児に奮闘するお母さんが陥るものだと思われますが、男性でも育児ノイローゼになることがあります。

近年ではイクメンと呼ばれ、育児に積極的な男性も少なくありません。また、シングルファーザーや主夫のように、男性に主導権のある育児スタイルも増えてきました。そういった時代背景と比例して、育児に行き詰まる男性が増えたことが、育児ノイローゼになる男性が出てきている理由かもしれません。

ノイローゼの主な症状は、不安やイライラ、不眠などですが、男性の場合、他人に頼ることができず女性よりも一人で抱え込んでしまうことが多く、症状が悪化してしまい、うつ病や自律神経失調症、対人恐怖症などを併発することも少なくないようです。

また、育児ノイローゼになりやすい男性の性格や特徴としては、真面目、心配性、母性が強い人などがあげられます。こうした人は子供が少し泣いているだけで「どうして泣いているのか」「早く泣き止ませなくてはいけない」という気持ちから、焦ったりイライラしたりしてしまい、ストレスが溜まりやすい傾向にあります。

また、友達が少ない人も育児ノイローゼになりやすいかもしれません。誰にも相談できず、助けを求めることができないまま、育児ノイローゼが深刻化していきます。

男性が育児ノイローゼになる原因は?

多くの男性は、家事や育児に慣れていない人が多いです。今まで家事を経験したことのある男性であっても、生まれたばかりの新生児のお世話に戸惑い、言葉を話せない赤ちゃんの泣き声にどうしたらいいかわからず、対処に困ってしまうことも多いでしょう。
主夫の人を除いては、仕事と育児の両立でますますストレスがたまり、気が滅入ってしまうことも少なくないはずです。

また、昼夜問わない赤ちゃんの泣き声は睡眠を妨げることもありますので、仕事に支障をきたし、さらなるストレスへとつながっていきます。

他にも、男性は女性に比べて周りを頼ることが苦手な傾向があります。一人で抱え込みやすく、ママ友などのような育児サークルやネットワークが男性は使えない場合が多いことも、孤立しやすい理由といえるでしょう。

男性の育児ノイローゼはどうすれば改善できる?

子供は親のイライラやストレスを敏感に察知するため、それによってさらに泣き止まなくなるといった悪循環に陥りがちです。育児ノイローゼになってしまった男性を楽にさせるには、以下の内容を参考にしてください。

一人の時間を作ってあげる

女性の育児ノイローゼにもいえることですが、子供につきっきりだと、ストレスがたまりやすくなります。
気分転換に出かけたり、ゆっくりと眠ったりできるように、一人の時間を作ってあげましょう。そうすることで気持ちがリセットされて、余裕をもって子供と接することができます。

夫婦のコミュニケーションを大事にする

育児は夫婦でおこなうものです。思わずダメ出しをしてしまいがちですが、どうするべきかきちんと話し合い、互いの精神状態を知るためにもコミュニケーションを大事にしましょう。

家事代行や託児所を利用する

おしゃぶりやベビーフードの育児グッズだけでなく、家事代行や託児所なども利用できます。
使えるものは使って負担を減らしていくと、育児ノイローゼになるリスクも軽減されていでしょう。

男性の育児ノイローゼに早く気づくには

男性も育児ノイローゼになる可能性があることは、あまり知られていないため見逃されているケースも少なくありません。しかし、放っておくと心身の不調が深刻になり、日常生活に支障を来すこともあります。

次のような心身の変化は育児ノイローゼのサインかも知れません。パートナーや家族、友人など身近な人は早めに気づけるよう様子の変化に注意するようにしましょう。

  • 何となく元気がないことが多い
  • ぼーっとしていることが多い
  • 些細なミスが多くなり、集中力や注意力が低下している
  • 朝起きられなくなった
  • 頭痛やめまいなど漠然とした体調不良を訴えることが多くなった
  • 性欲がなくなった
  • 怒りっぽく情緒が不安定になった
  • 子供に対して興味が薄くなった

おわりに:育児は「協力」が大切。おこなうもの

子育ては思い通りにならないことだらけですので、ストレスを感じてしまうのは当然です。
男性も女性もどちらか一方が頑張りすぎることなく、夫婦でよくコミュニケーションをとりあい、育児を乗り越えていきましょう。
また、友人や家族に協力してもらうことで解決する悩みもあります。周囲に相談することは恥ずかしいことではありません。シングルの人はとくに一人で抱えがちになるので、悩みを溜めこまないようにしてください。

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