陥入爪ってどんなもの?どうすれば治る?

2018/8/20

谷口 隆志 先生

記事監修医師

川崎たにぐち皮膚科、院長

谷口 隆志 先生

爪のトラブルは、約10人に1人が悩んでいるといわれています。中でも最も多いといわれる「陥入爪」は、悪化すると「肉芽」と呼ばれるできものが生じる場合があります。今回は、この陥入爪とはどういうものなのかや、その治療法についてご紹介します。

陥入爪とは?

陥入爪とは、爪の先端がトゲのように皮膚に刺さり、皮膚にくい込んで赤みや痛み、腫れなどがみられる状態です。爪がくい込んでいる皮膚に炎症を起こし、腫れてしまうことでさらに爪がくい込む悪循環に陥ることもあります。また炎症を治めるために深爪をした場合には、炎症を起こした皮膚が盛り上がってくることでも悪化を招くといわれています。

足の親指に起こりやすく、悪化するとばい菌がついて化膿したり、傷を治す途中にできる肉芽(にくげ)というものが盛り上がったできもののようになることもあります。陥入爪によってできる肉芽は、炎症を起こしている皮膚がダメージを蓄積し続けるため、悪化しやすいことが特徴です。また刺激に弱いため、出血しやすく、ばい菌が増えると悪臭を放つこともあります。

陥入爪は足に合わない靴を履くことや、歩き方の癖、深爪などが主な原因といわれています。中でも深爪によって陥入爪を繰り返すことで、爪が内側へ巻き込み、皮膚が圧迫されて炎症や痛みを生じる巻き爪となる場合もあります。

陥入爪はどうすれば治る?

陥入爪は爪のトゲが皮膚に食い込んでいることで起こるので、爪が皮膚に食い込まないようにすることで改善することが期待できます。

その一つに爪と炎症を起こしている皮膚との間に綿を詰める「コットンパッキング」という方法があります。綿が汚れてしまうため、定期的に交換する必要がありますが、基本的にコットンパンキング中も入浴やシャワーをしても問題ありません。ただし、深爪の程度が軽い方にしか効果が期待できません。

ほかには、テープなどを巻き、くい込んだ爪と皮膚の間に隙間をつくる方法もあります。テーピングをすることで爪が皮膚にくい込むことを抑えられるため、痛みが軽減するといわれています。軽い肉芽であれば小さくなる可能性があります。以上の方法で改善が見られなければ皮膚科を受診するのが良いでしょう。

おわりに:陥入爪は、悪循環に陥りやすい

陥入爪ができると、その痛みから歩けなくなる人もいるといわれています。また悪循環を起こしやすく、巻き爪になる場合もあります。気になる症状がみられたら、早めに皮膚科などの専門外来を受診しましょう。

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