コンジローマは薬で治る?治らない? 塗り方や副作用なども解説

2018/8/21

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

発症すると、性器付近にカリフラワー状のイボができるコンジローマ(尖圭コンジローマ)。このコンジローマの治療法にはまず手術がありますが、薬でも治すことはできるのでしょうか? 治療で用いられる塗り薬の効果や塗り方の注意点、副作用などを解説していきます。

コンジローマは薬で治るの?

コンジローマとは、主に性行為を通じて皮膚や粘膜の小さな傷から、「HPV」(ヒトパピローマウイルス)6型・11型に感染したことで発症する性病です。HPVの感染から、およそ3週間〜8ヶ月(平均は3ヶ月ほど)の潜伏期間の後、性器や肛門付近にイボなどの症状が現れるようになります。

このコンジローマの治療法には、まず主に以下の2種類の治療法があります。

薬物療法
軟膏を患部に塗布することで、HPVの増殖を抑制する治療法。
外科治療
イボを液体窒素で凍結させて除去する「凍結療法」、イボを電気メスで焼く「電気焼灼」、イボを炭酸ガスレーザーで除去する「レーザー治療」、専用器具でイボを切除する「外科的切除」。

病変部やイボの数、大きさ、過去に行った治療内容などによって、選択される治療法は変わっていきます。特にコンジローマはHPV自体の根絶が難しく、再発率の高い性病ともいわれていますが、上記治療法の中で再発率が低いとされているのが、ベセルナクリーム®による薬物療法です。現在保険診療の対象となっている外用薬は、ベセルナクリーム5%®のみとなっています。

ベセルナクリーム5%®の塗り方・塗布期間について

ベセルナクリーム5%®は、HPVの増殖を抑制し免疫機能を高め、感染した細胞を障害する作用があります。塗り方の手順は以下の通りです。

  1. 就寝前に薬の包みを開け、指先に適量をとる
  2. イボの部分にのみ薄く塗る(見えにくい場所は、手鏡などで確認しながら塗る)
  3. クリームが見えなくなるまで患部に優しくすり込む
  4. 薬を塗った後、手指を石鹸でよく洗う
  5. その後就寝し、6〜10時間は塗ったままの状態にする(患部を洗わないよう注意)
  6. 6~10時間が経過したら、石鹸とお湯(または水)でクリームを洗い流す(男性の包皮内のイボを治療している場合は、包皮を毎日反転させて患部を洗う)

ベセルナクリーム5%®は、1日1回、1週間に3回、就寝前に患部に塗ります。薬効効果が現れるまでの期間には個人差がありますが、最低2週間以上(計8回)塗布すると、少しずつイボが小さくなっていきます

塗り方の注意点

ベセルナクリーム5%®を塗るときは、特に以下のことに注意してください。

  • 塗り忘れたら、次の日の就寝前に塗布する(その後2日連続で使用しない)
  • クリームを塗った場所を絆創膏やテープなどで覆わない
  • 医師の指示なく、勝手に使用を中断しない

ベセルナクリーム5%®の副作用は?

ベセルナクリーム5%®を塗布した患者のおよそ8割に、塗布部分の赤み、ただれ、潰瘍、表皮の剥がれなどの副作用が見られます。あまりにも皮膚反応が激しい場合は医師に報告し、使用頻度を調整してもらうようにしましょう。

コンジローマの薬は生理中でも使える?

ベセルナクリーム5%®は、生理中でも塗布可能です。ただし、生理用ナプキンをつけると塗布部分が密封され、副作用である皮膚のただれがひどくなってしまう恐れがあるので、塗布中はタンポンを使用するようにしてください。また、タンポンに薬がつかないよう、注意することも必要です。

なお、こうした点から生理中の塗布を避けたり、別の治療法が選択される場合もあります。

おわりに:塗り方の注意点を守り、根気よく塗布を続けよう

コンジローマの薬・ベセルナクリーム5%®は治療後の再発率が比較的低いため、採用されることが多いです。しかし、ご紹介したように塗り方にはいくつもの注意点があるため、挫折してしまう患者さんも少なくありません。ただ、途中でやめてしまうと完治しない恐れもあるので、根気よく塗布を続けていくことが重要です。

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