記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/8/8
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
肋骨からみぞおちにかけて、食道や胃の上部が痛くなる胸やけの症状。誰にでも起こることがありますが、自分で治す方法はないのでしょうか。
今回は胸やけを治す方法について、自分でできる対処法や胸やけの解消に役立つ食べ物、それでも治らなかったときの対応などを解説していきます。
医師からの治療を受ける以外に、胸焼けを治すために自分でできる治療法としては、日ごろの生活で以下の点に気を付けるのが良いでしょう。
胸焼けの治療に効果的とされる食べ物としては、牛乳・ガム・大根の3つがあります。
原因の1つである胃粘膜の損傷を軽減するのに、胃に膜を張る作用のある牛乳は効果的です。胸焼けがした時点で牛乳を飲むと、胸焼けの症状が軽減します。
唾液には胃酸を中和する作用があるため、ガムを噛んで唾液を分泌することで、過剰な胃酸を中和して胸焼けを緩和する効果が期待できます。
大根の酵素と辛み成分には「ジアスターゼ」という消化酵素が含まれていて、食べ物の消化を助けて、胸焼けを軽減する効果があるといわれています。
胸焼けが気になるときに控えるべき食べ物としては、以下が挙げられます。
先に紹介した役立つ食べ物とあわせて、覚えておいてくださいね。
生活習慣や食生活を見直しても胸焼けが改善しないときは、ドラッグストアで暴飲暴食やストレスによる胃痛に効果的な市販薬を購入し、服用すると良いでしょう。
なお、市販薬にもいろいろ種類があり、考えられる原因によって適切な薬は異なります。
目安としては、暴飲暴食が原因なら消化酵素入りの薬、ストレスが原因なら神経性胃炎に効果のある胃腸薬がおすすめですが、詳しくは薬剤師や登録販売者に相談してください。
また市販薬でも胸焼けが良くならず、長期にわたって慢性的に胸焼けが起こるようなら、胸焼けの背後に重大な病気が潜んでいるかもしれません。
そんなときは、できるだけ早くかかりつけ医、または内科・消化器科・胃腸科のある病院で、専門医による診断を受けることを推奨します。
胃酸や食べたものの逆流が原因で起こる胸焼けは、服装の締め付けや食中・食後の習慣、食事内容などを見直すだけでも、ある程度自分で治療できます。しかし、見直しを実践しても一向に良くならず、長期的に症状が出続ける場合は、他の病気の一端として胸焼けが出ている可能性が高いです。この場合は医師による原因の特定と、原因に応じた治療を受ける必要がありますので、すぐに内科・消化器科・胃腸科の病院を受診しましょう。