記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/8/10
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
胃の上部から食道にかけて、肋骨からみぞおちが傷んだり、気持ち悪さを感じることもある胸焼けは、さまざまな原因から起こり得ます。
今回は胸焼けの軽減に効果的な食べ物・飲み物について、胸焼けが起こる原因や、避けるべき飲食物などとあわせて解説していきます。
胸焼けが起こる原因はさまざまですが、日常生活から考えられる原因としては、主に以下の4つが挙げられます。
特に暴飲暴食をすると、大量の食べ物を消化しようと胃酸が過剰分泌され、胃酸が食道に逆流しやすくなることが原因で、胸焼けが起こりやすくなるといわれています。
胸焼けの症状があるときには、以下の食べ物・飲み物を摂取すると、症状が軽減します。
それぞれの食べ物が持つ胸焼けへの効果と一緒に、まとめてご紹介していきます。
これらには「ジアスターゼ」という消化酵素が含まれています。ジアスターゼは胃での食べ物の消化を助けるため、暴飲暴食などが原因の胸焼けの解消に効果が期待できます。
ただし、ジアスターゼは熱に弱いため、漬物やすりおろしなど生で摂取する必要があります。
過剰な胃酸で傷ついた胃粘膜を修復し、粘膜細胞への血流を促進する効果のあるビタミンUを豊富に含む野菜類も、胸焼けの改善に有効な場合があります。
ビタミンUは他にもレタス、アスパラガス、セロリに豊富に含まれる成分ですが、水溶性のため水にさらすなら短時間にし、汁ごといただけるスープで食べるのがおすすめです。
脂身が少なく、消化・吸収がしやすいタンパク質である白身魚や豆腐は、胃に優しく、胸焼けするほど疲れた胃を休めるにはぴったりの食材です。
普段食べているお肉から置き換えて、食事に取り入れると良いでしょう。
ガムを噛むことで分泌された唾液には、胃酸を中和する効果があります。
胸焼けが気になるなら、食後にガムを噛む習慣をつけることで、胸焼けが改善することがあります。
牛乳には、飲むと薄い膜を張って胃粘膜を守る働きがあるため、胃酸によって胃壁が損傷するのを防ぎ、胸焼けを防止する効果が期待できます。
胸焼けの緩和に役立つ食べ物とあわせて、胸焼けがするときには控えた方が良い食べ物のことも、知っておきましょう。
以下に、胸焼けがするときに控えた方が良い食べ物を4つ紹介しますので、確認してください。
最後に、二日酔いが原因で胸焼けを起こしているときに効果的な食べ物・飲み物をご紹介しますので、あわせて参考にしてください。
食べすぎや飲みすぎ、ストレス、二日酔いまで胸焼けの原因はさまざまですが、食べ物を工夫すれば自分で症状を緩和することが可能です。一般的にはジアスターゼを含む大根、ビタミンUを含むキャベツ、脂肪分の少ないタンパク質などがおすすめですが、二日酔いが原因の場合は効果的な食べ物が異なります。この記事を参考に胸焼けの原因に応じた食事を摂り、症状の緩和に役立ててくださいね。