肥満外来ってどんなことをするの?保険診療を受けられる場合って?

2018/8/22

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

ストレスなどから食欲を抑えられない、また加齢による基礎代謝によって起こる肥満。
近年では、専門家や医師の目で肥満の原因を読み解き、ダイエットを指導してくれる「肥満外来」を設ける病院が登場しています。今回はそんな肥満外来について、来院して受けられる診療の内容をご紹介します。

肥満外来とは

肥満外来とは、医師や管理栄養士などの専門家が肥満解消のためのダイエットや生活・食事習慣の指導を行い、肥満に悩む人の体調管理をサポートしてくれる診療科目です。

具体的には、患者の肥満の程度・原因にあわせたダイエットプログラムの提案や、肥満に伴う生活習慣病などの疾患の検査・治療などを受けられます。
なお、肥満外来が対象としているのは、以下の条件に当てはまる患者となります。

  • BMI数値が30以上の、中等度以上の肥満で悩む人
  • 勤め先などの健康診断で、メタボリックシンドロームであると指摘された人
  • 肥満が原因のいびき、睡眠時無呼吸症候群を指摘され悩んでいる人
  • 肥満による腰痛やひざの痛みなどに困っている人

肥満外来ではどんなことをするの?

ここからは、肥満外来の一般的な診療の流れを参考に、実際に肥満外来を訪れるとどんな診療や指導を受けられるのか、確認していきましょう。

肥満外来の診療の流れ1:問診・身体測定

医師または管理栄養士から、患者の普段の食生活・生活習慣などを聞き取り、身長・体重・体脂肪率などの体組織値・ウエストなどを計測して肥満状態を調べます。
問診・身体測定後は、肥満に及んだ原因の分析から、今後の治療方針の指針が立てられます。

肥満外来の診療の流れ2:血液や尿など、より詳細なメディカルチェック

肥満によってどの程度健康状態が害されているのかを知るため、血液や尿・心電図・血圧・レントゲンなどで詳細に検査し、生活習慣病の有無を診ていきます。
人によっては、上記に加えて運動負荷による心肺機能のチェックも行われます。

肥満外来の診療の流れ3:問診・検査結果をもとに、ダイエットプログラムの提案

患者ごとに肥満の原因を分析したうえで、専門科から以下のような内容を組み合わせて健康面にも配慮した。ダイエットプログラムの提案が行われます。

  • 食事内容や体調、体重、ウエストサイズなどを継続的に記録する認知行動療法
  • ダイエットに適した食事内容や、食事習慣の提案
  • 食欲抑制や、脂肪吸収効果が期待できる薬の処方
  • 身体に負担が少なく、続けやすい運動療法の提案

ただし、上記でご紹介した診療の流れは、あくまでも一例です。実際の診療の流れ・内容は病院や医師の方針によって異なる可能性がありますので、詳しくはかかりつけの医師か、来院予定の肥満外来にご確認ください。

肥満外来で保険診療を受けられる場合って?

BMI値が35以上の高度肥満状態の場合は、肥満外来での治療・ダイエットプログラムの利用にも健康保険が適用され、保険診療として受診することができます。
また、BMI値が30以上35以下であっても、肥満に睡眠時無呼吸症候群や生活習慣病、腰やひざの痛みなど、肥満に起因する健康障害があるなら、保険適用の可能性があります。

ただし、患者の状態によっても保険適用が可能かどうかは変わってきますので、まずは1度肥満外来を受診してみて、自分がどのケースに当てはまるのか聞いてみると良いでしょう。

おわりに:肥満外来では、医師や専門家によるダイエット指導が受けられる!

肥満外来は、主にBMI値が30以上の中等度・高度肥満の人を対象に、肥満と肥満にかかわる病気治療とダイエット指導が受けられる診療科です。比較的新しい診療科で、基本的にはBMI値が35以上の高度肥満の人や、肥満による健康障害が大きいと判断された場合には保険診療が適用されます。ただし、その人の状態によって受けられる診療内容や保険適用の可否は変わってきますので、まずは受診して医師に相談してみましょう。

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