疲労臭ってどんなニオイなの?どうすればニオイを消せる?

2018/8/20

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

疲れがたまったときに出ることがある「疲労臭」というニオイをご存知ですか?今回はこの疲労臭がどんなニオイなのかや、その対策についてお伝えしていきます。

疲労臭ってどんなもの?

「疲労臭」という言葉をご存知でしょうか。汗などの体臭や、年齢を重ねると気になる加齢臭などとは異なり、疲労臭は疲れがたまったときに出る体臭のことをさします。ツンとした臭いが特徴で、発生に男女は関係ありません。しかし、女性の方が気になる場合が多いようです。

たとえば汗の臭いは、毛穴から出た皮脂などの分泌物が分解されときに発生する雑菌が原因です。しかし疲労臭は、体内から出るアンモニアが原因であり、それゆえにツンとした臭いがします。

通常であれば、肝臓で尿素に分解されて尿として排出されるため、アンモニアが蓄積することはありません。しかし、疲労やストレス、肥満、飲酒などによって肝臓のはたらきが弱くなっていると、充分な量のアンモニアを分解することができません。こうして残ったアンモニアが、皮膚や汗へと含まれて排出されてしまうのが疲労臭なのです。女性の方が臭いが気になるのは、このアンモニアと化粧品などに含まれる化学成分が反応するためだと考えられています。

また、肝機能が弱まっているとき以外に、便秘をしているときも疲労臭がしやすくなります。これは、排出されずに腸内に溜まっている「宿便」が、アンモニアを発生させるためです。

疲労臭対策って、どんなことをすればいいの?

疲労臭の原因は体や心の疲れなので、充分な休息とストレスを溜めない生活が一番大切です。そして、肝臓に負担をかけないようアルコールのとりすぎに注意すること、なるべく湯船につかって血流をよくすること、食物繊維をしっかりとって腸内環境を整えることなどが大切でしょう。

さらに、オルニチンやクエン酸といった、疲労の回復を助ける成分をとることもよいとされています。オルニチンは、肝臓でアンモニアを分解し、尿素へと変えるのに欠かせない成分です。多く含まれる食品としてはシジミが有名ですが、実はきのこの方が5倍以上もオルニチンを豊富に含んでいます。ブナシメジなどのきのこを、意識的に食べるとよいでしょう。オルニチンは、ほかにもチーズやキハダマグロなどにも含まれています。

次に、クエン酸です。クエン酸は、クエン酸回路と呼ばれるものを活性化し、脂肪や乳酸を分解することで疲労の回復にはたらきかけます。体内の老廃物や疲労物質が、蓄積しないようサポートする力があるのです。クエン酸は、レモンや梅干し、黒酢など、人が「酸っぱい」と感じるものの中に多く含まれています。中でも食品の中でも驚くほど多くのクエン酸を含むレモンや、腸内環境を整えるはたらきも期待できる梅干しなどは、普段の食事にも取り入れやすいのでおすすめです。

おわりに:疲労とストレスをためずに、充分な休息を!

疲労臭は、疲れがたまったときに出るツンとした体臭で、体内から出るアンモニアが原因です。疲労やストレス、肥満、飲酒などによって肝臓のはたらきが弱くなっていると、アンモニアを分解しきれず、これらが皮膚や汗へと含まれてしまいます。
そのため、臭い対策として大切なのは、疲れをためない生活をすることでしょう。腸内環境や血行の改善、そしてオルニチンやクエン酸を含む食品の摂取もおすすめです。

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