BCG接種をした日はお風呂に入っても大丈夫?入浴時の注意点は?

2018/8/23

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

結核菌の感染を予防する「BCG」の接種をした当日は、お風呂に入っても大丈夫なのでしょうか?入浴時の注意点について、詳しく解説していきます。

BCGを接種した当日、お風呂に入っても大丈夫?

「BCG」とは、結核菌の感染を予防するためのワクチンで、抵抗力が弱く重症化しやすい生後5~12ヶ月未満に接種することが推奨されています。これにより、結核の発症を52~74%程度、重症の髄膜炎や全身性の結核の64~78%程度を予防することができ、その効果は10~15年程度続くと考えられています。

BCGワクチンは、上腕外側の中央部分に接種すると決められており、腕にワクチン液を垂らして複数の針がついたハンコ型の注射を2つ押しつけ、その後は直射日光は避けて自然乾燥するまで待ちます。接種後30分間は様子を観察し、アレルギー反応などがあれば適宜医師に報告します。

当日の入浴は差し支えありませんが、その前に接種部位が乾燥していることを確認するようにしましょう。血が出ていたり患部がじゅくじゅくしているようなら刺激を与えないようにして、入浴は避けた方が無難です。また、激しい運動や大量の飲酒は避け、高熱やけいれんなどの異常な症状が出た場合にはすぐに医師の診察を受けましょう。

BCG接種当日のお風呂で湯船はNG?

BCG接種の当日、発熱などの症状がでていなければ湯船に入っても大丈夫です。ただし、集団接種や病院に行ったことで風邪のウイルスなどをもらってしまうこともあるので、長風呂などの体が疲れるような入浴の仕方や、風邪をひきやすい湯ざめなどには注意が必要です。

また、BCGは毒性を弱めた結核菌を体内に注入する生ワクチンなので、接種後に発熱や腫れなどの副反応がでることがあります。接種後10日~1ヶ月の間に注射痕が赤くなったり膿がでたりすることがあるほか、1~2ヶ月後にわきの下のリンパ節が腫れる場合もあります。こうした副反応によって体調を崩していたり発熱しているときは、お風呂に入るのは控えましょう

ただし、化膿が2ヶ月経っても治まらない場合や膿がひどい、わきの下が2cm以上腫れているといった反応が接種後3~5日でみられる場合は、病院を受診してください。

針で刺したところを洗ってしまったのだけど・・・。

入浴時や体を拭くときには、できるだけ注射の痕を触らないように気をつけることが必要です。注射痕を揉んだりこすったりすると、傷口が開いて痛みが強くなったり腫れがひどくなる恐れがあります。

接種当日は、熱いお湯は避け体をゴシゴシこすらないことが大切です。また石鹸やシャンプーがしみる場合もあるので、体を洗うときには注射のあとは洗わないようにし、お湯で優しく流すだけにしましょう。注射のあとを洗って傷口が開いてしまうと、そこから雑菌が入る危険性も高くなります。

普通に洗っただけであれば特に問題ないことがほとんどですが、その後の様子を見て、入浴前より痛みや腫れがひどくなっているようであれば、かかりつけ医に相談するようにしましょう。

おわりに:接種部位が乾いたら、ゴシゴシこすったりしなければお風呂に入っても大丈夫

BCGの接種当日の入浴は、接種部位がきちんと乾き発熱などもないようであれば、問題ありません。しかし、血が出ていたりじゅくじゅくしているようなら避けた方が無難です。なお、入浴時はできるだけ注射痕は触らないようにし、体力を消耗する長風呂や湯ざめに気をつけて体を清潔に保ちましょう。

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