不妊治療でセカンドオピニオンを受けるタイミングは?必要なものは?

2018/9/14

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

いまかかっている医師の他に、新しい医師に診てもらって治療への意見をもらうセカンドオピニオン。不妊治療中にセカンドオピニオンをもらうには、どうしたらいいのでしょうか。
今回は不妊治療とセカンドオピニオンについて、意見をもらうための方法やタイミング、病院の選び方などを解説していきます。

不妊治療でセカンドオピニオンを受けるタイミングは?

不妊治療は病気治療ではないものの、基本的には保険適用外であり、段階が進むごとに金銭的・精神的・身体的負担が増していくものです。このためスムーズに治療を続けるには、治療する当人である男女が医師から提案される治療をきちんと理解し、納得感を持って進めていくことが大前提となります。

しかし実際には、知識不足や専門家へ意見することがためらわれるなどの理由から、納得できないままに、主治医の指示に従っている人も少なくありません。
治療に関する疑問や不安をそのままにしておくと、ストレスや主治医への不信感につながり、妊娠の成否に悪影響を及ぼす可能性もあります

だからこそ、不妊治療にも治療の選択肢を広げられるセカンドオピニオンが必要です。
半年~1年以上にわたり同じ治療を続けているのに妊娠に至らず、治療内容に疑問を感じるなら、転院も視野に入れてセカンドオピニオンを受けるのが良いでしょう。

セカンドオピニオンを受けたいとき、紹介状が必要なの?

不妊治療についてセカンドオピニオンを受けたいときには、現在の主治医から紹介状を書いてもらって、他の病院を受診する必要があります。

紹介状は、これまでのあなたたちの治療の方針や経緯を記した参考資料です。
新しい病院の医師はこの紹介状をもとにセカンドオピニオンを出してくれるため、紹介状がないと、適切な意見をもらうことが難しくなります。

また、仮に紹介状なしで新しい病院にかかる場合には「初診」や「転院」の扱いとなり、現在の治療について意見だけをもらうことは、原則できなくなります。紹介状なしで初診や転院扱いとなってしまうと、意見をもらうまでにまた半年かけてイチから検査を受けなければなりませんので注意しましょう。

なお、紹介状は主治医に直接セカンドオピニオンを得たい旨を伝えるか、言い出しにくければ受付や看護師に依頼することで、用意してもらえます。

セカンドオピニオンを受ける場合の、病院選びのコツは?

不妊治療中にセカンドオピニオンを受ける病院を探すときは、必ず「不妊治療専門」や「不妊治療専門医がいる」とうたっている病院を選んでください。

不妊治療は、婦人科や産婦人科としてひとくくりにすることはできない、専門的な分野です。
一般的な検診や出産を扱う婦人科・産婦人科では不妊治療を専門外として、紹介状を持って受診しても適切なセカンドオピニオンを受けられない、という可能性もあります。

不妊治療では、治療内容や治療を受ける人の年齢が、成否を大きく左右することも多いです。
病院や治療内容を変えることで妊娠したという話も珍しくないので、少しでも不安や疑問があるなら、できるだけ早くセカンドオピニオンを受ける決断をしてくださいね。

おわりに:不妊治療でセカンドオピニオンを受ける目安は、約1年!

半年~1年以上、同じ病院で治療を受けているのに成果が得られず、治療内容や方針に不安・疑問があるなら、セカンドオピニオンを受けてみましょう。セカンドオピニオンは、現在の治療に対し他の医師から客観的な意見をもらうことのできる制度です。現在かかっている病院から紹介状を出してもらうことで、好きな病院で受けることができます。なお、セカンドオピニオンを受けるときは、必ず不妊治療専門の病院を選んでください。

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